【素顔の代表 ザック監督2】ロッカールームにおにぎり

[ 2014年5月21日 11:00 ]

イレブンへの指示も決して強要することはない

 イタリア人指揮官がもはや「第二の故郷」と言ってはばからない日本で、どのようにしてチームをつくり上げ、どのようにしてサポーターの心をつかんでいったのか。日本代表のルーツを探る連載「代表の素顔」。最終回はアルベルト・ザッケローニ監督(61)。10年8月の就任から約4年。日本で送った生活や、自ら「4年間の集大成」と位置付けるW杯へ向けた、指揮官の意気込みなどに迫った。 (取材協力 コリエレ・デラ・セーラ紙・アルベルト・コスタ記者)

 国際舞台で強豪国と対等に戦う力を養うために推し進めたのが、日本文化に、自らの哲学を“味付け”として加えることだった。指揮官は就任当時を「食習慣さえも完全に変えようとはしなかった」と振り返る。イタリアでは試合後、体力の早期回復を促進するため、選手は試合直後にスパゲティなどのパスタ類を口にする。だが、優勝したアジア杯では試合後のロッカールームにイタリアの主食パスタではなく、おにぎりを用意させた。まさにザック流の“アレンジ術”だった。

 「リスペクト+味付け」。これでチームを徐々につくり上げていった指揮官は、ピッチ外でもリスペクトを忘れなかった。「東京は大都市なのにスモッグは一切感じないし、車の騒音もそれほどない」。東京で新生活を始める中で、自らも徐々に日本文化の素晴らしさに引き込まれていった。

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