×

Cロナにバロンドールの呪い?マドリード決戦出場危機

[ 2014年5月20日 05:30 ]

13年のバロンドールに輝いたRマドリードのCロナウド

 欧州サッカーのフィナーレを飾る欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝は24日にポルトガル・リスボンで行われる。前身の欧州チャンピオンズ杯を含めて決勝では史上初となるダービーマッチで、史上最多10度目の頂点を目指すレアル・マドリードと初優勝を狙うアトレチコ・マドリードが激突。負傷を抱えるレアルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(29)が出場できるのか、W杯ブラジル大会に万全の状態で臨めるか注目が集まる。

 白い巨人が悲願のデシマ(10回目の優勝)を狙う欧州CL決勝のピッチに、C・ロナウドは立てないかもしれない。異変が起こったのは、17日のリーグ最終節エスパニョール戦の試合前だった。左太腿負傷から2試合ぶりに復帰予定だった背番号7が、左足に違和感を訴えて急きょ欠場。アンチェロッティ監督は「欧州CL決勝はプレーできると思う」とコメントしたが、試合を中継したテレビ局ラ・セクスタは回復に少なくとも5~6日はかかると報じた。18日に病院で精密検査を受け、出場は微妙な状況だ。

 エースに関する懸念が高まっているのはシーズン終盤になって離脱を繰り返しているから。今季リーグ戦31得点でリーグ得点王と欧州得点王(ゴールデンシュー)に輝いたが、4月2日に左膝を痛めると、同7日には左太腿裏を負傷した。さらに5月7日のバリャドリード戦で再び左太腿裏を痛めたことがリーグ終盤にチームが失速して優勝を逃す要因になった。地元報道によると今回の負傷も左太腿裏。完治していないか、ケガが癖になっている可能性もある。

 “バロンドールの呪い”の前兆なのかもしれない。ロナウドは1月に13年の「FIFAバロンドール」に輝いた。宿敵メッシ(バルセロナ)から5年ぶりに世界最優秀選手の称号を奪い返し「これほど感動的な瞬間はない」とうれし涙を流したが、直後にユーロスポーツ(電子版)は「受賞を後悔することになるかもしれない」と報道。その理由は「W杯前年度のバロンドール受賞者は翌年W杯に優勝できない」というジンクスがあるためで、過去にメッシ、ロナウジーニョらも前例を破ることができなかった。

 母国で開催される欧州CL決勝に強行出場してケガを悪化させれば、6月12日に開幕するW杯に間に合わない危険性もある。ポルトガルで初のW杯制覇を狙う世界一の男は、負傷再発のリスクと呪いを抱えてブラジルに向かうことになりそうだ。

続きを表示

2014年5月20日のニュース