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酒井宏樹 19歳で留学した約束の地で内田超えプレーを

[ 2014年5月20日 12:40 ]

別メニュー調整でヘディング練習する酒井宏樹

 日本代表DF酒井宏樹(24=ハノーバー)は、“約束の地”でブレークを目指す。柏時代の09年、当時19歳でブラジルのサンパウロ州選手権1部モジミリンに留学し、20歳以下のチームで5カ月間修業した。

 「自分を変えてくれた場所。ハングリーさを植え付けてくれた。恩というか、縁を感じる」。全ての経験が血となり肉となった。5年の月日が流れ、そのサッカー王国に日の丸を背負って乗り込む。「(当時の)チームメートが見るのは間違いない。その人たちが当時の僕だと分かってもらえるように頑張りたい」と誓った。

 右サイドバックで内田を脅かす存在だ。代名詞はブラジル仕込みの高速クロス。低い弾道でピンポイントで合わせることができ、高さで劣る日本の武器になる。「W杯でやる以上、相手は背の高い選手。意識、ポイントは変わらずにクロスを上げていきたい」。昨年11月のベルギー戦では、マークをかわした柿谷の頭に正確なクロスを合わせて同点ゴールを演出。現在は右膝の炎症で軽めの練習をこなしており、21日からの鹿児島合宿に向け調整している。

 12年のロンドン五輪では4強への躍進に貢献。さらにドイツで2シーズンを過ごし、たくましさが増した。「監督がやりたいサッカーにどれだけフィットできるかが試合に出られる第一条件。順応できる準備はしてきた」。ブラジルのピッチに立つために、まずは内田からの定位置奪取を狙う。

 ◆酒井 宏樹(さかい・ひろき)1990年(平2)4月12日、千葉県柏市生まれの24歳。柏のU―15、U―18を経て高校3年時の08年に2種登録。09年から正式にトップチームに昇格した。12年7月にハノーバーに移籍。国際Aマッチ通算15試合0得点。1メートル85、70キロ。利き足は右。

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2014年5月20日のニュース