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開催12都市、W杯中は休校「授業に集中できなくなる」

[ 2014年5月19日 07:33 ]

 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会の試合を行う12都市で、大会期間中に公立学校を休みとするなど、国民を巻き込んで大会運営を支える態勢づくりが進んでいる。期間中の工場の休業を決めた企業もある。

 学校を休みとすることでスクールバスなどの運行を減らし、深刻な交通渋滞を解消する狙いがあるが、「(大会期間中も授業があれば)生徒だけでなく教師も授業に集中できなくなる」(リオデジャネイロの公立小教師)との本音ものぞく。

 地元メディアによると、12都市では一部の私立学校を除く大半の小中学校と高校、大学が、本来7~8月に2週間程度ある冬季休暇を前倒しした上で延長し、大会期間中の約1カ月間を全て休みとした。

 年間200日の授業日数または800時間の授業時間を維持すれば休暇期間を変更してもいいとする「W杯法」に基づく措置。12都市以外の学校でもブラジル戦の日は休みとする学校が多い。

 企業の大半もブラジル戦の日は午前中だけの営業に変更。ある日系メーカーは大会前半とブラジルの試合日の工場操業を停止することを決めた。(共同)

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2014年5月19日のニュース