深刻水不足、観客に影響も W杯開幕戦のサンパウロ

[ 2014年5月17日 06:30 ]

 6月12日にサッカーのワールドカップ(W杯)開幕戦を行うブラジル・サンパウロ州で少雨による水不足が深刻だ。雨期は既に終わっており、今後も雨が降らなければ、断水や、貯水池での藻類異常繁殖による水道水の臭いの悪化などで、W杯観戦に訪れる観光客に影響が出そうだ。

 地元メディアによると、同州や周辺の降雨量は1930年代以来最低水準で、州都サンパウロで使用される水の約半分を供給する貯水池は貯水率が一時8%程度にまで低下。雨が降らない状態が続けば、W杯開幕直後ごろに底を突く可能性もあるという。少雨は地球温暖化の影響とみられている。

 同州政府は4月下旬、規定量を上回って水道水を使用した世帯に対し、水道料金に30%を上乗せした金額を徴収する方針を表明。5月15日には、非常用地下貯水施設の水の使用を開始し、16日の貯水率は約27%まで回復したが、いずれも抜本的な解決策にはなりそうにない。

 南半球最大の人口約1100万人を誇るサンパウロはビジネスの中心で、海外企業の拠点が集中。人口増加にインフラ整備が間に合わず、停電が多発し交通渋滞も深刻だ。W杯のスタジアム建設も開催12都市の中で最も遅く、国際的な評価を下げている。(共同)

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「J1」特集記事

2014年5月17日のニュース