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俊輔 W杯初出場の斎藤に“金言”3カ条を伝授

[ 2014年5月15日 07:10 ]

中村(右)の横で軽快な動きを見せる斎藤

 06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会とW杯2大会に出場した横浜のMF中村俊輔(35)が14日、6月12日開幕のブラジル大会で日本代表に選出されたクラブの後輩FW斎藤学(24)に“金言”を授けた。自身の経験を踏まえてリラックス、引きこもり禁止、ポジティブシンキングのW杯を戦い抜くための3カ条を挙げた。

 日本代表として98試合を経験。W杯2大会に出場し、エース番号10を長く背負った中村が自身の経験を踏まえ、初出場する斎藤にアドバイスを送った。まずは肩の力を抜く脱力の勧めだ。

 (1)リラックス 「24歳で出るということは、28、32歳でもチャンスがある。失敗しても次がある。移動、環境、雰囲気。しっかり味わって。視野を狭くするんじゃなくて、余裕を持った方がいい」

 当然、次回のW杯に日本が出場できる保証はない。その上、サッカー選手の誰もが目指す代表23人の出場枠は、激しい争奪戦が繰り広げられる。それでも「次がある」と中村。心のゆとりこそが実力の発揮につながることを知っている。続いて挙げたのは仲間とのコミュニケーションだ。

 (2)引きこもり禁止 「一人でいる時間が長いけど、誰かといた方がいい。特に(斎藤)学は考えすぎちゃうタイプ。トランプとか。ビリヤード、卓球。やれる環境があれば他の選手とやった方がいい」

 国内開催を含めれば最長1カ月以上にも及ぶ長期合宿。代表選手としての自覚や責任感は重要だが、自身を追い詰めすぎては逆効果。気分転換の重要性を説いた。中村はさらに前向きさを訴えた。

 (3)ポジティブシンキング

 「(不安があっても)自信満々なそぶりを見せるとかね。もちろん試合では(1次リーグは)3試合とも途中出場かもしれない。でも点を入れたらヒーロー。いいことだけ考えて」

 ネガティブな姿勢は自らの思考や体をしばり、本来のプレーをできなくさせる。さらに、チームの雰囲気に悪影響を与える可能性もある。W杯での活躍を願うからこその元司令塔の助言だった。

 斎藤はこの日、全体練習後に居残りで走ってコンディション改善に努めた。まずは18日、W杯前ではクラブ最後の試合となる川崎F戦に臨む。

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2014年5月15日のニュース