大久保 代表感謝弾を!12年神戸戦力外「終わっていた」男が

[ 2014年5月14日 08:04 ]

FCソウル戦に向け練習する川崎・大久保

 ACL決勝トーナメント1回戦第2戦は13、14の両日に行われ、川崎Fは14日にアウェーでFCソウルと対戦する。第1戦を2―3で落とし、2点差以上の勝利か4得点以上の1点差勝ちが突破条件(3―2勝利の場合は延長戦)となる一戦。6月開幕のW杯に臨む日本代表にサプライズ選出されたFW大久保嘉人(31)は復活を後押ししてくれたチームメートへの感謝を胸に、逆転勝利に導くゴールを狙う。

 日本列島を沸かせたW杯メンバー入りから一夜明け、大久保がソウルW杯競技場で公式練習に臨んだ。サプライズ選出後に届いた祝福の連絡は1000件以上。1件ずつ丁寧に返信したが、浮かれた様子はみじんもない。「(中村)憲剛さんをはじめチームメートがいなければ点は取れなかった。復活させてくれて感謝しかない。勝つしかない試合なので最初から飛ばしていく」。目の前の試合に集中していた。

 12年12月。契約を残していた所属先の神戸から来季構想外を突きつけられ、大久保はやさぐれていた。Jクラブからオファーはなかなか届かず、獲得に興味を示すのは中東や韓国のクラブのみ。「あの時は終わっていた」。一時は“都落ち”のイメージの強いアジア移籍を本気で考えたが、そんな時、獲得の手を挙げてくれたのが川崎Fだった。攻撃的スタイルを標ぼうするクラブでサッカーへの情熱を取り戻し、中村というパサーを得て完全復活。「(W杯メンバーに)入るなら憲剛さんと一緒だと思っていたので悔しい。自由にプレーできるのも憲剛さんがいるからこそ。W杯では憲剛さんの分までやりたい」との思いは強い。

 5季ぶりの8強進出を懸けた一戦は、チームメートへの感謝を示す絶好の機会となる。くしくもFCソウルは12年冬に最も熱心に誘ってくれたクラブ。W杯メンバー入り後の初戦が、02年日韓大会の開幕戦の舞台であることも運命じみている。「早めに点を入れられれば、フロンターレなら点はどんどん入る。難しい試合になるけど、いけると思う」。狙うのは自らへの祝砲ではない。クラブを勝利に導く、仲間への恩返し弾だ。

 ▽川崎Fの突破条件 第1戦はホームで2―3の敗戦。アウェーの2戦目では○が最低条件で、2点差以上○ならば無条件で準々決勝進出。1点差○の場合は1―0、2―1ではアウェーゴール数で敗退。3―2なら延長戦からPK戦へ、川崎Fが4得点以上の1点差○(4―3、5―4…)ならば川崎Fの8強進出となる。

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