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高瀬先制&菅沢V弾!2人のFWが“ポスト大儀見”に名乗り

[ 2014年5月9日 05:30 ]

<なでしこジャパン・ニュージーランド>前半38分、ゴールを決める高瀬(左から2人目)

親善試合 日本2―1ニュージーランド

(5月8日 キンチョウ・スタジアム)
 同点に追いつかれて迎えた後半41分。宮間の右CKに狙いを定めたのが途中出場の菅沢だ。「守備がきつくついていなかったのでフリーになると分かっていた」。ストライカーらしい嗅覚から頭で合わせ、決勝弾を叩き込んだ。

 1メートル68の長身。ロンドン五輪でも切り札として期待されながら、五輪3カ月前に左膝前十字じん帯を損傷。全治6カ月で五輪への道が断たれた。だが、腐らず前を向いたことが負傷直前の12年4月のブラジル戦以来の代表ゴールとなった。

 決勝点がケガに泣いた23歳なら、先制点も代表では不振に泣いた23歳だった。前半40分、宮間のスルーパスに抜けだした高瀬が、巧みな胸トラップから右足でゴール。「落ち着けていたし、びっくりするぐらいうまくいった」と振り返った。12年アルガルベ杯では米国相手の決勝弾で歴史的勝利の立役者となり、12年なでしこリーグでも得点王になった。だが、チャンスが限られる代表では2年2カ月ぶりの得点。「1点が取りたかった」と胸をなで下ろした。

(自画自賛胸トラ/) FW2人の決めたゴールの意味は大きい。アジア杯ではエースFW大儀見が1次リーグ3試合のみの出場で、FW大野も不在。しかも1次リーグは中1日の強行日程だけに、初優勝を目指す上では“ポスト大儀見”の台頭が不可欠だった。佐々木監督は「高瀬は体の強さ、頑張りを発揮してくれた」と評価したが菅沢には期待を掛けているからこそ「点を取ったけど他はダメ」と修正を促した。「アジア杯でも結果を出したい」と声をそろえたエース候補の2人が次々とゴールネットを揺らせば、栄冠は近づく。

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