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ラモス監督 国立との別れ惜しむ「ここに来ると涙が出る」

[ 2014年5月3日 18:10 ]

J2第11節  岐阜1―0東京V 

(5月3日 国立)
 J2岐阜のラモス瑠偉監督(57)が3日、かつて日本代表戦など多くの試合でプレーした国立競技場との別れを惜しんだ。

 指揮官として初めて古巣・東京Vと対戦し、1―0で勝利。だが、内容の悪さに笑顔はなく「勝ったことはいいが、内容がひどい」とおかんむり。「こんな素敵な芝の上でこんなひどいサッカーして…」と無念さをにじませた。

 試合前の朝には、わざわざ足を運んで聖地のピッチに祈りを捧げたという。「神聖な場所です。神様がいます。ここに来ると涙が出る。国立ならどんな試合でも負けない自信がある」。そう話したラモス監督は、7月から改修工事に入る競技場について「ピッチだけ残して周りだけ新しくすればいいのに」と寂しそうに笑った。

 さらに、選手として長年プレーし、07年には監督としてJ1昇格を成し遂げた古巣・東京Vに勝ったことにも複雑な思いは隠せない。「いい試合をして3―3で終わって欲しかった。それが本音」。今は岐阜の選手を育て、岐阜をいいチームにし、J1に昇格するのが至上命題にして唯一の目標た。だが、緑のカリスマは「ヴェルディのことは今でも応援している」。そう静かに話して国立を後にした。

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2014年5月3日のニュース