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【オシムの提言1】W杯あと50日!対戦相手考えた選手選考せよ

[ 2014年4月23日 10:40 ]

元日本代表監督のイビチャ・オシム氏

 W杯ブラジル大会の開幕まで2カ月を切り、5月12日のW杯日本代表メンバー発表も迫ってきた。アルベルト・ザッケローニ監督(61)はどんなメンバーを選ぶのか、また選手たちはどういう心構えで本番を迎えるべきなのか。90年W杯イタリア大会に母国ユーゴスラビアを率いて出場した経験のあるイビチャ・オシム氏(72)が語った。

 ――5月12日にW杯ブラジル大会に出場する日本代表23人が発表される。選手選考のポイントは。

 ケガをしている選手もいるが、(選考は監督の)好みの問題だ。ザッケローニと彼のスタッフは、対戦相手をよく見極めて、(C組の対戦)相手に応じて選手を選ぶ必要もある。どんな相手と戦うためにどういう選手が必要か、まずそこをハッキリさせる必要があるからだ。

 全てがしっかりと準備されないと、何かが起こったときに「経験がないから」と言い訳をしなければならなくなる。W杯は4年ごとの大会だから、そうそう経験を積めるものではない。その機会をできる限り逃さずに出場を続ける以外にやりようはない。それだけがあすにつながっていく。そうでないと、ブラジルは素晴らしかったというだけで終わってしまう。開催国のブラジルはW杯最多優勝を誇っているが、再び優勝するためにさまざまな準備をしている。W杯は選手にとって、これ以上ないプレゼントで、二度と人生で訪れることはない。

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2014年4月23日のニュース