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寿人も川又も不発 代表候補アピール失敗 国内組FW大丈夫?

[ 2014年4月21日 05:30 ]

<新潟・広島>両エースが不発…広島・水本(右)のチェックを受ける川又(中央)

Jリーグ第8節 新潟0―0広島

(4月19日 デンカS)
 6月のW杯ブラジル大会を目指すFW陣がそろって不発に終わった。新潟は20日、広島と対戦しスコアレスドロー。日本代表候補のFW川又堅碁(24)は積極的にゴールを狙うも不発。逆転でのW杯メンバー入りを狙う広島のFW佐藤寿人(32)、FW石原直樹(29)らも得点に絡めず、広島は首位からも陥落した。

 これが“W杯の呪縛”なのか。あふれる気合が空回りした。後半7分、日本代表候補の川又は相手DFのパスミスからボールを奪うとそのまま強引に左足を一閃(せん)。だがシュートは無情にもバーの上。続く19分には相手GKと1対1の決定機を迎えるが、至近距離から力んで放ったシュートは相手GKの体に当たり、ゴールを割ることができなかった。

 アピールに燃える野心が強過ぎたのは明らかだ。川又は「ゴールを意識し過ぎていたのは確かにあった。もっと周りを使うのも一つの手」と振り返った。最初のシュートシーンでは川又が蹴る瞬間、フリーのポジションに鈴木が走っていた。試合後、柳下監督は「最悪のゲーム。俺がヒーローになってやろうというヤツがたくさんいた」と手厳しかった。

 一方、敵地でのACL北京国安戦から中3日の広島は金縛りに遭ったかのように足が重い。90分を通して放ったシュートは青山の1本だけ。逆転でのW杯メンバー入りだけでなく、J1通算得点でもカズ(J2横浜FC)に並ぶ139点に王手をかける佐藤寿も「我慢の試合だった」と話すしかない。石原も、攻撃力も備えるDF塩谷も、日本代表候補の面々に切れはなかった。

 W杯メンバー発表は5月12日。特に1トップ枠は新たなサプライズ候補を含め競争はし烈を極める。今節では川又、佐藤寿だけでなく日本代表のレギュラー格でもある柿谷(C大阪)は8戦連続不発、大久保(川崎F)も無得点、豊田(鳥栖)もアシストのみと誰もが決め手に欠ける内容となった。運命の発表までJ1は残り5戦。ザッケローニ監督の新たな悩みの種にならなければいいのだが…。

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