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「来たっ、マラドーナ!」実況のウラ話

[ 2014年4月20日 19:49 ]

 「マラドーナ、マラドーナ、マラドーナ、来たっ、マラドーナ!」

 86年のメキシコW杯での準々決勝、アルゼンチン―イングランドでのマラドーナのドリブル5人抜きの実況。11日にスポーツ専門局のJ・SPORTSで放映された、山本浩、倉敷保雄両アナウンサーによるサッカー実況論を語り合う企画の中で、この有名な実況の裏話が話題に上った。

 実はこの中継の実況を担当していたのが、当時NHKに所属していた山本アナだった。

 試合はアルゼンチンのパス回りが悪く、なかなかマラドーナにボールが渡らなかった。山本アナは解説の岡野俊一郎氏になぜパスがうまく回らないのかの解説をうながした。その時、マラドーナにボールが渡った。山本アナはその実況をしたいところだが、岡野氏の解説は続く。山本氏は心の中で岡野氏の解説が早く終わることを願っていたところ、偶然か岡野氏が場の空気を察したのか、解説を途中で止めた。間髪入れず、山本アナが慌てて実況を入れたのが「あの名実況」である。

 当の山本アナは実況の入り方が悪く褒められたものではないため、後で先輩アナウンサーに叱られるのではと思いながらは実況していたていたと振り返っている。

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2014年4月20日のニュース