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リオW杯観戦大丈夫?TVインタビュー中ひったくり被害

[ 2014年4月13日 05:30 ]

 サッカーW杯開幕まで2カ月を切ったブラジルで、中年女性がテレビカメラの前でネックレスをひったくられる事件が起きた。被害にあった場所は、リオデジャネイロ中心部を走るプレジデンテ・バルガス通り。地元テレビ局のグロボが「リオ市中心部で窃盗犯罪が多発している」との趣旨でインタビュー中、女性が「本当、犯罪が多くて困るわ」などと嘆いていた時だった。

 共同電によると、通りすがりの少年が背後から忍び寄り、手を伸ばして女性のネックレスをひったくった。犯行の一部始終をカメラが収録。マイクを持ったリポーターがすぐに後を追ったが、少年は、行き交う車をかいくぐりながら大通りを渡って逃げ切った。

 ネックレスは逃走中に少年が落としたため、幸い女性の手に戻った。インタビューも再開。被害に遭ったばかりの女性は「怖かったわ」と震えながら話した。同局は「収録中に窃盗現場をとらえたのは、この3年で3度目だ」としている。

 外務省の公式サイトによると、リオデジャネイロ州では、年間約17万件超の窃盗事件が発生。組織犯罪の温床とされるスラム街「ファベーラ」が1000カ所以上あり、世界有数の犯罪多発都市になっている。

 リオではW杯で決勝戦を含む7試合が開催される。現時点で日本戦はない。ブラジルでは、軍と警察が治安改善を急いでいるが、世界中から訪れる観客の犯罪への不安は消えそうにない。

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2014年4月13日のニュース