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元気 逆転口火弾!切れ切れドリブル突破でW杯切符アピール

[ 2014年4月13日 05:30 ]

名古屋戦の後半、同点ゴールを決め、祝福される浦和・原口(9)

J1第7節 浦和2―1名古屋

(4月12日 豊田ス)
 J1第7節は各地で8試合が行われ、浦和はアウェーで名古屋に2―1の逆転勝利を収めた。後半19分にMF原口元気(22)が同点弾。逆転勝利と今季初のリーグ戦連勝に貢献した。新潟のFW川又堅碁(24)も鹿島戦で前半20分に先制点を挙げて2―1の首位撃破を演出し、鳥栖の豊田陽平(28)も甲府戦で得点してチームを2―0の勝利に導いた。5月12日のW杯メンバー発表に向けて日本代表候補のサバイバルが激しさを増してきた。広島はFC東京を1―0で下し、前節2位から首位に浮上した。
【試合結果 順位表】

 “らしさ”の凝縮された一撃で、反撃ののろしを上げた。0―1の後半19分、ゴール左でボールを受けた原口が、鋭く右にカットイン。2タッチで闘莉王ら2人のDFを一瞬で置き去りにし、滑り込みながら右足を振り抜いてゴール右隅にぶち込んだ。「何も考えずに自分の感覚でドリブルできた」。今季リーグ戦初となる逆転勝利を呼び込む同点弾。好調の原口は「必ず逆転できると思ってプレーしていた。チームとして1点欲しかった時間帯に決められて良かった」と満足げだった。

 浦和を公式戦3連勝に導く一発はW杯ブラジル大会への猛アピールでもある。2列目は海外組だけでなく南野(C大阪)斎藤(横浜)ら国内組の若手が滑り込みを狙う最激戦区。7日から3日間行われた日本代表候補合宿の練習試合では、本来の左サイドだけではなくトップ下でも試された。

 「向こう(代表)はボールを出して動くことを徹底していて、ポジショニングの意識が厳しめだった」。ザッケローニ監督の前ではオフ・ザ・ボールの動きに注意してプレーの幅をアピール。チームに戻れば鋭いドリブル突破と得点を量産できる嗅覚がある。前半には直前の槙野のハンドで幻となったが、こぼれ球を押し込んでネットを揺らす場面もあった。

 思い出すシーンがあった。5年前の09年4月12日、この日と同じ豊田スタジアムでの名古屋戦だった。17歳11カ月3日の原口は、クラブ史上最年少記録となるJ初得点を決めた。「全く同じ状況なので(点が)取れそうな感じがしていた」。予感は的中。代表入りへのアピールとなった。W杯メンバー発表まで残り1カ月。「結果を残すことが代表へのアピールになる」。浦和の生え抜きエースは最後まで諦めない。

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2014年4月13日のニュース