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スタジアム熱狂!フォルラン 大阪ダービーで来日初のマルチ弾

[ 2014年4月13日 05:30 ]

<C大阪・G大阪>後半17分、フォルラン(10)はFKを決め豪快なガッツポーズで喜ぶ

J1第7節 C大阪2―2G大阪

(4月12日 ヤンマー)
 2人のダービー男が超満員のスタンドを沸かせた。注目の大阪ダービーは2―2で引き分けた。C大阪のFWディエゴ・フォルラン(34)が来日初のマルチゴールを決めれば、G大阪のMF阿部浩之(24)が2得点。お互い一歩も譲らなかった。

 満員御礼のスタジアムが揺れた。2度にわたる熱狂をもたらしたのは、大阪ダービー初見参となったフォルランだ。前半21分に柿谷、山口とつないだボールをゴール前で受け、トラップから瞬時の右足トーキックで先制。そして1―2で迎えた後半17分に最大の見せ場が訪れた。ゴールまで約20メートルの距離で得たFK。右足から放たれたボールは壁7枚の右側をすり抜け、ゴール右へと吸い込まれた。

 「(FKは)狙い通り。GKがニアサイドに寄りすぎかなと思ったから逆サイドを狙った」

 加入後初のFK弾で、こちらも初めてとなる1試合2得点となった。Aマドリードに所属した09~10年シーズンにはRマドリード戦で2戦2発。インテルナシオナルでは昨年7月のグレミオ戦で2得点を挙げた。本拠をともにするライバル対決にめっぽう強い男が、2年ぶりとなったナニワの決戦でも魅せた。

 ヤンマースタジアム長居史上歴代3位、ダービーでは史上最多となる4万2723人が駆けつけた。チケットはクラブにとってリーグ戦史上初めて前売り段階で完売するなど、空前の盛り上がりを見せた。「(大阪ダービーは)本当に美しかった。ガンバさんも盛り上げてくれたし、最高の雰囲気だったよ」。両チーム最多となるシュート6本。ピンクと青黒に染まったスタンドを見て、モチベーションが上がらないはずはなかった。

 結果は2―2ドロー。フル出場で最後まで勝利を目指しただけに、3戦連続白星なしという結果には表情を曇らせた。「(自身は)2点決めたことで勢いは出ると思う。あとはチームとしての結果。勝ち点3にこだわってやっていきたい」。ついに本領を発揮し始めたスーパースターが、今度は勝利という歓喜を届ける。

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