酒井宏　フル出場で決勝点“演出”バースデーに花添える

ハンブルガーＳＶ戦に先発出場したハノーバーの酒井宏（右）

　独１部ハノーバーの日本代表ＤＦ酒井宏樹は１２日、ホームのハンブルガーＳＶに右ＳＢとしてフル出場。決勝点の起点となるなど２―１の勝利に貢献、自身の誕生日に花を添えた。

　試合は前半９分にＭＦシュティンドルがヘッドで決めハノーバーが幸先良く先制。１点リードで後半へと折り返す。

　ハノーバーは後半開始早々にセットプレーから失点し同点とされるが、試合の主導権は渡さずその後何度もチャンスを迎える。すると後半４０分、ＤＦ酒井がハーフウエーライン付近で相手からボールを奪い味方へとつなぐと、そこからゴール前のＦＷルドネフスへと渡りそのままシュート。相手ＤＦにゴールライン手前でかろうじてクリアされたが、コートジボワール代表ＦＷコナンがこのこぼれ球にすかさず反応、驚異的なスピードで詰めネットへと押し込み勝ち越しに成功。２―１で逃げ切った。

　結局ハノーバーは相手の６倍となる３０本以上のシュート数を放つなど好守に圧倒。降格を争う１６位ハンブルガーを直接叩き、残留へ向け一歩前進。順位は前節終了時と同じ１３位のままだが、降格圏から勝ち点５差をつけた。