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指揮官采配ズバリ!チェルシー 見事な逆転劇で2季ぶりCL4強

[ 2014年4月10日 05:30 ]

ゴールが決まり喜ぶ選手たちのもとへ駆け寄り、必死に指示を伝えるチェルシーのモウリーニョ監督(右)

 欧州CL準々決勝第2戦は2試合が8日に行われ、第1戦に敗れたチェルシーはホームでパリSGを2―0で下して2戦合計3―3とし、アウェーゴール数で上回って2季ぶりに準決勝に進出した。FWデンバ・バ(28)が終了間際に突破に必要なゴールを決めた。ジョゼ・モウリーニョ監督(51)は前身の欧州チャンピオンズ杯を含め、大会最多となる8度目の4強入り。Rマドリードは昨季準優勝のドルトムントに0―2で敗れたが、2戦合計3―2で4季連続4強を決めた。

【欧州CL動画 決勝トーナメント】

 後半42分、FWバが4強への“決勝点”を決めると、モウリーニョ監督は走りだした。「喜ぶためではない。作戦を伝えるため」。守備戦術を確実に伝え、逃げ切った。

 第1戦は敵地で1―3の敗戦。指揮官自ら「ほぼ不可能」と語った逆転に向けて「前日練習で3つの布陣を練習した」と緻密な準備を行った。MFアザールが序盤に負傷交代しても、代わったMFシュールレが前半32分に同点弾を決めて2戦合計2―3。後半は「あらゆるリスクを冒した」と普段はありえない3トップの布陣を選択した。さらに今季CL出場4試合目と出番が少なかったバをフェルナンド・トーレスより先に投入。「FWの3番手と思ってほしくなかった」とセネガル代表が意気に感じる起用法で、劇弾を引き出した。モウリーニョ監督はCL8度目の4強。マンチェスターU前監督ファーガソン氏をかわして単独最多となった。「私とチェルシーは何度も準決勝に進んでいる」と受け流したが、04年ポルト、10年インテル・ミラノ時代に続き史上初となる異なる3クラブでのCL制覇にまた一歩近づいた。

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