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「米CNN、ペレを殺す」“王様”の大誤報にブラジル激怒

[ 2014年3月30日 05:30 ]

死亡騒動に巻き込まれた「サッカーの王様」ペレ氏

 米CNNテレビの短文投稿サイト「ツイッター」が28日、ブラジルの「サッカーの王様」ペレ氏(73)が死去したと誤報した。ペレ氏は6月12日に開幕が迫ったサッカーW杯ブラジル大会の象徴的存在。有力紙グロボなどブラジルのメディアは「CNN、ペレを殺す」などの見出しで、CNNが直後に報道を取り消した様子などを詳しく伝えた。

 “世紀の誤報”をしたのは同局の朝の番組「ニュー・デイ」。28日午前9時43分、「速報」として「ブラジルの元サッカー選手、ペレ氏が74歳で死去」と番組の公式ツイッターで、年齢も間違いながら報道。ペレ氏がサッカーボールを持ってほほ笑む写真を添えた。

 ツイッターには約5万5000人のフォロワーがおり、サッカーの王様の“訃報”に反応。総数は不明だが、サッカーファンを中心に多数のリツイートがあったとみられる。

 誤報は1時間もしないうちに、ペレ氏周辺に届いたもよう。CNNにペレ氏の代理人から連絡があり、生存していることが伝えられた。

 「ニュー・デイ」は、誤報を即削除。同10時51分「代理人が“ペレは生きていて、元気でいる”とコメントした」とつぶやいた。同11時10分には「誤報を遺憾に思います」とし、同11時57分にはCNNの広報担当が「ペレ氏とフォロワーに謝罪します」とつぶやいた。

 誤報に至った経緯などは不明。CNN広報担当は「ツイッターがハッキングされたわけではない」と話している。

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2014年3月30日のニュース