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徳島 432分目のJ1初ゴールも…屈辱5連敗に「何もない」

[ 2014年3月30日 05:30 ]

<広島・徳島>広島に敗れて5連敗し、引き揚げる徳島イレブン

J1第5節 徳島1―3広島

(3月29日 Eスタ)
 出口のないトンネルはこの世にない。ゴールの女神が、やっと徳島にほほ笑んだ。3点を追う後半27分、相手DFに当たりコースが変わった浮き球がゴール前へ。FW高崎が入魂のヘッド弾を決めた。リーグ戦5試合、432分目に初めて訪れた得点の歓喜。開幕5連敗の屈辱の中で、確かな前進があった。

 「初ゴールの感想?試合に負けたので何もないです。2点目を取れるチャンスもあったし」

 記念すべきJ1初スコアラーは表情を緩めなかった。3バックの広島に対応するため、試合の中で3バックと5バックを併用。1人が無理なら2人で相手をマークするなど、昨年のJ王者に自由を許さなかった。「前半はこちらの意図していた通りの守備ができた」(小林監督)。一瞬のスキをつかれ、3点を許したのが最大の反省点。とはいえ、いずれもセットプレーからの失点で進歩の跡は見える。

 「きょうは得点が取れた。次は先取点を取って、もっといい試合がしたい」。高崎の決意は固い。速度は牛歩でも、勝ち点、勝利へ間違いなく近づいている。

 ≪J1最遅の1号≫J1初昇格の徳島が広島戦の後半27分に高崎がゴールを決め、開幕から通算432分目でJ1での初得点。開幕5連敗となったが、94年の名古屋と並んでいた開幕からの連続無得点敗戦記録は4で止めた。ただ、同年の名古屋は5試合目の浦和戦で開幕から376分目の前半16分に藤川が初得点しており、開幕からの無得点時間ワーストを更新した。

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2014年3月30日のニュース