森重「気持ち」でＶヘッド　新監督にリーグ初勝利贈った

＜清水・ＦＣ東京＞前半、突破を図る清水・大前と競り合うＦＣ東京・森重（右）

Ｊ１第５節 ＦＣ東京３―１清水

（3月29日 アイスタ）
　ＦＣ東京は日本代表コンビが開幕から勝ちなしのクラブワースト記録更新の危機を救い、イタリア人のフィッカデンティ監督にリーグ初白星を贈った。流れをつくったのはＧＫ権田だ。１―１の後半４分、太田がハンドを取られＰＫを与えたが、右に跳んで大前のＰＫを阻止。嫌なムードを払しょくすると同１２分、左サイドの太田のＦＫから森重が得意の頭で逆転弾。日本代表初先発を飾った５日のニュージーランド戦に続く一発で勝利を引き寄せた。

　森重は前半５分に倒されながらファウルを取ってもらえず、先制点を奪われた。さらに４枚目の警告を受け４月６日の鳥栖戦は出場停止。そんな中での勝ち越し弾に「チーム全員が勝ちたいという気持ちが上回った結果」と胸を張った。サウサンプトンの吉田が左膝じん帯を負傷する中、代表のレギュラー獲りを狙う“センターバック第３の男”が存在感を見せた。