浦和　サポーターグループ１１団体の解散発表…度重なる不祥事、暴走の末

２３日に無観客で行われた浦和対清水戦

　Ｊ１浦和は２８日、クラブの公式サイトに「ファン・サポーターの皆さんへ」と題する文章をアップし、浦和のサポーターグループ１１団体の解散を発表した。

　浦和は３月８日の鳥栖戦（埼玉）で一部の浦和サポーターが人種差別的な横断幕を掲げたことでＪリーグから制裁を受け、同２３日の清水戦（埼玉）が史上初の無観客試合となり、２６日にはクラブの公式サイトに「浦和レッズの現状と今後について」と題する長文を掲載して「生まれ変わる」と宣言したばかりだった。

　発表によると、浦和はクラブ内の処分や体制・ルールの見直しと並行して、ゴール裏中心部のサポーターと今後のありかたについて話し合いを続けてきたが、前日２７日夜に「サポーターグループ１１団体から解散の申し出があったという。

　今回解散するのは、「Ｂ―ＲＯＣＫ　ＣＲＥＷ」「ＣＯＯＬ　ＢＥＡＮＳ」、「Ｃrimson Ｋnights」「ＦＦ」「ＲＥＤ　ＧＵＮ’s」「Ｒ―ＮＥＴＴＥＲＳ」「ＵＫ２１１」「Ｕ―ＵＮＩＴＥＤ」「ＵＲＡＷＡ　ＲＥＤ　Ａ　ＢＲＩＧＡＤＥ」「Ｘ―ＬＩＮＥ」「ＵＲＡＷＡ　ＢＯＹＳ」の１１団体。

　クラブでは、「『過去のトラブル及び今回の事案について、当事者としての責任を認識し、全員で解散を決めました。今後は、差別撲滅に向けた取り組みを含め浦和レッズのために行動していきます』とのコメントがありました。浦和レッズはクラブの現状を共有した上での申し出と理解しました」とし、「浦和レッズは今回の事案を糧として生まれ変わるとの決意で取り組んでおります。多くの方々と一度に話し合うことは困難ですが、今後とも時間をかけながらも、楽しいスタジアム、熱狂するスタジアムについてファン・サポーターの皆さんと共に考えて行きます」と“生まれ変わる”決意を改めて表明している。