Ｕ―１９南野　２得点に絡む活躍！ザックの前で代表入りアピール

Ｕ２１代表候補の岩波（右）と競り合うＵ１９代表候補の南野

　Ｕ―２１代表候補とＵ―１９代表候補の練習試合（３０分×３本）が東京都内で行われＵ―１９代表候補のＭＦ南野拓実（１９＝Ｃ大阪）が先制点を含む２得点に絡んだ。試合は４―２でＵ―２１代表候補が逆転勝利を収めたもののＡ代表のアルベルト・ザッケローニ監督（６０）の前で存在感を発揮。４月に予定されているＡ代表の国内合宿招集に向けてアピールした。

【Ｕ２１候補メンバー Ｕ１９候補メンバー】

　ブラジル切符を諦めない気持ちが両足に乗り移った。ザッケローニ監督が視察に訪れた練習試合。互いに主力級で臨んだ１本目で、２トップの一角として出場した南野が兄貴分のＵ―２１代表候補を圧倒した。まずは２２分だ。右サイドを駆け上がったＦＷ宮市（Ｊ２湘南）からのクロスを右足で合わせて先制点。続く２４分には左サイドの突破から左足クロスでオウンゴールを誘発した。「ゲームの組み立てに参加できなかった」と反省しつつも「そんな中でチャンスをモノにできたのは良かった」とクラブでも主力として活躍する決定力の高さを見せつけた。

　４月にはＷ杯の国内組メンバー最終選考となる合宿が行われる。原専務理事は「何度か呼ばれているベテラン選手よりも一回見てみたいと思う選手を選ぶかも」と新戦力の招集を示唆。南野も「（Ｗ杯を）狙う権利は誰にでもある。サッカー選手の夢だし、残り時間は短いけれど、大事に過ごしたい」と逆転選出を虎視眈々（たんたん）と狙っている。この日のアピール弾は追い風となりそうだ。