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スポーツバーは浦和サポで満席  埼スタ周辺のトラブルなし

[ 2014年3月23日 18:33 ]

 さいたま市浦和区のスポーツバー「ティナラウンジ」には、通常の試合日より3、4割多い浦和サポーターら約120人が駆け付け、店内は満席となった。

 テレビ中継を通じて浦和の阿部勇樹主将が「差別撲滅宣言」を読み上げると、チームカラーの赤い服を着た客らは大きな拍手。千葉市の会社員玉井遥万さん(24)は「これをきっかけに一番クリーンなチームになってほしい」と力を込めた。

 試合のチケットを持っていたサポーターも。さいたま市の会社員小林一成さん(56)は「選手入場の際は寂しい気持ちになった」と話した。

 試合後、同市の会社員吉沢俊輔さん(37)は「直接声を届けられず残念だったが、選手たちはよくやった。心は届いたと思う」とねぎらい、同市の会社員中井康友さん(35)は「声援があればボールに追い付いたプレーもあったのでは」と唇をかんだ。

 埼玉スタジアム周辺では、入り口だけでなく最寄り駅にも「入場・応援はお断りいたします」などと書かれた紙が掲げられ、多くのスタッフや警備員が警戒。サポーターの姿は見られず、トラブルはなかった。近くでランニングをしていた40代の男性は「予想以上に物々しい雰囲気」と驚いた様子だった。

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2014年3月23日のニュース