浦和MF関根 無観客試合でのJデビューへ“静かなる闘志”

[ 2014年3月23日 05:30 ]

デビューの可能性がある浦和MF関根

 一部サポーターが差別的な横断幕を掲げ、無観客試合処分を受けた浦和は23日、対象となるホーム清水戦(埼玉)を迎える。厳戒態勢の中で行われる注目の一戦では今季ユースから昇格したMF関根貴大(18)がJリーグデビューする可能性が高まった。新生レッズとして戦うことを宿命づけられた生え抜き選手が、歴史的な試合のキーマンになる。

【J1順位表】

 浦和にとって重要な意味を持つ清水戦で、スター候補生が未来を明るく照らす。22日の直前調整で右ウイングバックの先発組ビブスを渡されたのは18歳の関根だった。「正直、驚きました」。19日のナビスコ杯・柏戦で左ウイングバックとして途中出場で初出場。勢いのままにJリーグでいきなり先発としてデビューする可能性が浮上した。

 右ウイングバックは今季リーグ戦3試合中2試合で34歳の平川が先発しているが、絶対的存在ではない。スピードを生かしたドリブル突破が武器の関根は「常にゴールに向かうプレーがしたい。1対1の強さがテレビで見てくれる人にも伝わるようなプレーがしたい」と強調。試合途中からでも流れを変えるだけの力があり、世代別の日本代表にも選ばれ続けるルーキーの打開力で、浦和が今季初の2連勝を狙う。

 エースになることを運命づけられた存在だ。関根の生まれた95年は当時エースナンバーを背負った福田正博氏が日本人初のJリーグ得点王に輝いた。今年2月のJリーグ新人研修では、憧れのミスターレッズの講義を受けた。「J2降格が決まっている時のゴールが印象に残っている。福田さんのようにサポーターから愛される選手になりたい」。高校の卒業式に出席した13日には無観客試合の処分が決まった。浦和とは切っても切り離せない縁で結ばれている。

 「(無観客試合は)残念だけど、いい思い出になる。失うものは何もない」。無観客のため家族や友人の声援を受けることはできないが、新生レッズとして生まれ変わる変革期に、新たな生え抜き選手が輝きを放つ。

 ▽関根 貴大(せきね・たかひろ)1995年(平7)4月19日生まれ、埼玉県鶴ケ島市出身の18歳。浦和のジュニアユース、ユースを経て今季トップチーム昇格。U―16、18、19日本代表。今季はJ3のU―22選抜にも選手登録。利き足は右。1メートル67、61キロ。背番号26。

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