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ザックJ“お手本”だ!チェルシー ドログバ完封でCL8強進出

[ 2014年3月20日 05:30 ]

<チェルシー・ガラタサライ>ドログバ(左)からボールを奪うチェルシーのMFランパード

欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦 チェルシー2―0ガラタサライ

(3月18日)
 欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦の2試合が18日に行われ、チェルシーがホームでガラタサライに2―0と快勝し、2戦合計3―1で2季ぶりの準々決勝進出を決めた。12年までチェルシーでプレーした相手エースのコートジボワール代表FWディディエ・ドログバ(36)を完封。また、Rマドリードはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(29)の2得点などでシャルケをホームで3―1と下し2戦合計9―2と圧倒した。シャルケの日本代表DF内田篤人(25)は右太腿負傷で欠場した。
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 狙い通りのエース封じだった。チェルシーのモウリーニョ監督が「ガリー(DFカーヒル)とジョン(DFテリー)が素晴らしいプレーをした。試合をコントロールしてドログバに決定機を与えなかった」と絶賛。シュート3本こそ許したが、ガラタサライの大黒柱を無得点に抑えたことを大きな勝因に挙げた。04~12年にチェルシーで活躍し、ロンドンに初凱旋したドログバをファンは温かく迎えたが、試合が始まると選手は徹底的にマークした。

 ドログバ封じ(1)「パスの出どころを抑える」 指揮官が「とても堅固でとてもコンパクトだった」と振り返ったように、守備時は前線から最終ラインまで短い距離を保ってスペースを消し、2列目のウィリアン、オスカル、アザールからボール保持者にプレスをかけてパスの出所を徹底して封じた。

 ドログバ封じ(2)「マークは2人」 1メートル89の大型ストライカーを1対1で抑えるのは難しい。前半15分に右クロスから、バイシクルシュートを打たれた場面でも2人が密着していた。同25分には2人で挟み込む形から、MFランパードがボールを奪って速攻につなげた。

 ドログバ封じ(3)「起点をつくらせない」 前半18分に左サイドバックのアスピリクエタが競り負けてドログバに頭で折り返しを許したものの、そのパスをテリーがクリア。ポストプレーでドログバの頭にロングボールを合わせられても、素早い対応でこぼれ球を拾って相手のチャンスをつぶした。

 ドログバはコートジボワール代表の大黒柱。実際の試合では想定通りにいかないことが多いとはいえ、W杯ブラジル大会の1次リーグで対戦するザックジャパンにとっては、相手エースを封じるために収穫がある試合となった。

 ▽コートジボワール代表 アフリカ勢最高のFIFAランク24位を誇る強豪国。愛称は「エレファンツ」。W杯過去2大会は“死の組”に入る組み合わせでともに1次リーグで敗退しているが、今回は初の決勝トーナメント進出を狙う。12年にチェルシーで欧州CL制覇に貢献した36歳のFWドログバをはじめ、33歳のDFコロ・トゥーレ(リバプール)、その弟で30歳のMFヤヤ・トゥーレ(マンチェスターC)ら高い能力を誇る経験豊富な顔ぶれは長く「黄金世代」と呼ばれ、今大会が輝きを放つラストチャンス。ドログバはW杯アフリカ予選は5試合3得点。主将も務めチームの象徴、精神的な支柱にもなっている。

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2014年3月20日のニュース