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フォルラン 6戦目の日本1号 パース夫人に贈った愛のPポーズ

[ 2014年3月19日 05:30 ]

<C大阪・ブリラム>後半ロスタイム、フォルランは来日初ゴール!!サポーターに向かってポーズを決める

ACL1次リーグE組 C大阪4―0ブリラム

(3月18日 ヤンマー)
 W杯得点王がついに決めた。ACL1次リーグE組のC大阪は18日、ホームでブリラム(タイ)を4―0で破って初勝利を挙げ、1勝1分け1敗で首位に勝ち点1差の3位に浮上した。後半ロスタイムには、新加入のウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(34)が公式戦6試合目で移籍後初得点をマークした。

 最大の見せ場は最後に訪れた。3―0と勝負が決していた後半ロスタイムも2分が過ぎていた。丸橋の縦パスにフォルランが反応。左サイドから左足で打とうとしたシュートは空振りしたが、相手DFに渡ったボールを奪い返すと、今度は角度のない位置から右足を振り抜いた。「ファーの上を狙おうと思った。狙い通りだった」。カーブのかかった一撃は逆サイドのネットに突き刺さる来日初ゴール。大歓声に試合終了のホイッスルはかき消され、スタジアムはお祭り騒ぎとなった。

 「諦めずにボールを取りにいったら取ることができた。ゴールというのはいつ決めてもスカッとするものだね」。公式戦出場6試合目。得点後にはスタンドに向けて両手で「P」をつくるポーズを披露した。昨年末に結婚し、観戦に訪れていたパース夫人の頭文字を表すパフォーマンスだった。

 2月13日のチーム初合流から1カ月余り。サポーターからの得点を待ち望む声は高まっていたが、本人に焦りはなかった。「W杯(10年南アフリカ大会)で得点王になって、スペインでも2度得点王になった。点を取ること(技術)は忘れない」。リーグ開幕の広島戦(1日)の後には、ホテル暮らしを終え新居に引っ越し。練習でコンディションを高めるとともに、徐々に生活環境も整えながら戦ってきた。

 この日は加入後初のフル出場。チームは1次リーグ初勝利で、E組3位に浮上した。「決勝トーナメントに進むために激しい戦いは続いている。高いモチベーションで臨んでいる」。初得点だけでなく、自身の動き出しにチームメートが反応するようになったことも好材料だ。推定年俸6億円で加入した大物が、一歩を踏み出した。

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