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前田 磐田の今季ホーム初白星呼ぶマルチ弾!!

[ 2014年3月17日 05:30 ]

熊本戦で2得点を挙げた磐田のFW前田(右)

J2第3節 磐田3―1熊本

(3月16日 ヤマハ)
 J2磐田が熊本に3―1と快勝し、今季ホーム初白星を挙げた。FW前田遼一(32)が魅せた。前半7分と同19分にゴールを決めると、同36分には相手DFのバックパスを拾い、MF松井大輔(32)のJリーグ9年8カ月ぶりとなるゴールの起点となった。エースの活躍でチームは12年8月25日の柏戦以来となる連勝。J1復帰ロードへリズムに乗り始めた。

 エースの今季ホーム1号が、ヤマハスタジアムに詰めかけた7998人の観客を大きく揺らした。前半7分、前田は右サイドの松井から上がったクロスに対して、体を倒しながら右足を振り抜く。「ボールを入れてくれる前から目が合っていた」という、あうんの呼吸で2戦連発弾を決めると、胸に飛び込む松井を「本当に出してくれてありがとう」と抱きしめて笑った。

 2点目はその12分後。左ゴールライン際で倒されて自らFKを獲得すると、FKから右サイドに流れたこぼれ球を折り返したDF伊野波雅彦(28)のクロスを胸トラップで落とし、右足で追加点。両手を広げて仲間の輪に包まれた。「サポーターに勝利を届けたい一心でした」。前半36分にも相手の最終ラインのパスを奪って追加点の起点をつくった32歳は、試合後のお立ち台でクールに振り返った。

 前田のマルチ弾は昨年8月28日のアウェー新潟戦以来。ホーム初白星に導く活躍でエースの貫禄を見せつけても、勝利の感慨には浸らない。3―0で折り返した後半、チームは6本のシュートを放ちながら決めきれず、逆に34分にゴールを奪われた。「僕自身、良かったのは最初だけだった」と反省した。

 シャムスカ監督は「試合中、常に結果を求める姿勢を見せることができた」とイレブンの闘志を称える一方で、「もっと点差を詰められる試合だったけど、危ないシーンも見受けられた。チャンスがくる度に決めなければならない」と決定力には課題を呈した。22日も再びホームで福岡戦。本拠初勝利で波に乗り、3連勝へ勝ち進む。

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2014年3月17日のニュース