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なでしこ初勝利!デンマーク撃破 岩渕、代表4年ぶりゴール

[ 2014年3月8日 05:30 ]

<日本・デンマーク>前半、先制ゴールを決める岩渕

 国際親善大会アルガルベ杯(ポルトガル)に出場しているなでしこジャパンは7日、パルシャルで行われた1次リーグ第2戦でデンマークを1―0で下し、今大会初勝利を挙げた。前半43分に2トップの一角で先発したFW岩渕真奈(20=ホッフェンハイム)が代表では4年ぶりとなるゴールで勝利に貢献した。勝ち点4で2位となった日本代表は、10日に決勝進出を懸けて勝ち点6の首位スウェーデンと対戦する。

 たまっていた思いを右足に込めた。前半43分、岩渕が右サイドでボールを受ける。得意のドリブルでDF2人をかわし、豪快に放ったシュートはGKの右手をはじいてネットに突き刺さった。「仕掛けたら(スペースが)空いていたので思い切り足を振った。試合に出るたび点を取りたいと思っていた。ホッとしている」。10年2月11日の東アジア選手権(現東アジア杯)・台湾戦以来、4年ぶりとなるゴールに笑みがこぼれた。

 この試合に懸ける思いは強かった。5月に来年のW杯カナダ大会のアジア予選を兼ねるアジア杯(ベトナム)を控えるチームにとって貴重なテストの場。アピールを続けてつかんだ先発の座だった。「立場を変えたい。スタートから(ピッチに)立ってチームに貢献したい」。スーパーサブでの起用が多いが、大野や大儀見から定位置を奪うために必要なのはゴールという結果。後半40分にベンチに下がるまで前線で激しく動き回り、攻守で存在感を発揮した。

 海外挑戦の成果を見せつけた。昨年1月に当時ドイツ2部だったホッフェンハイムに移籍。いきなり足首を痛めて全治6週間と診断されたが、その間に肉体改造に着手した。ロンドン五輪から体重は5キロ増え、終盤では9試合4得点と活躍して1部昇格に貢献。昨オフは姉貴分と慕う大儀見とともにインテル・ミラノの長友も師事する木場克己氏の体幹トレーニングで体をいじめ抜いた。「ポストプレーは安定したのかなと思えるようになった」。得点の場面では屈強なデンマークDFに当たり負けしなかった。

 次は米国を破った首位スウェーデンと決勝進出を懸けて対戦。「次も勝って、1位で次に進めるように頑張りたい」。若きストライカーが、確かな手応えをつかんだ。

 ▼MF宮間 全員の良さを引き出そうと心掛けた。後はフィニッシュの精度を高めたい。

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