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ザック監督 2失点も危機感なし?「期待以上の内容の試合」

[ 2014年3月6日 06:43 ]

<日本・ニュージーランド>後半途中で交代した香川を迎えるザッケローニ監督

国際親善試合 キリン・チャレンジカップ 日本4―2ニュージーランド

(3月5日 国立)
 格下相手にまたもや守備の不安を露呈した日本代表。しかし、試合後のザッケローニ監督の言葉は、臭いものにフタをするかのような“お気楽”コメントに終始した。

 「最初の20~25分は良かった。その後はケガを恐れて流していた選手も中にはいた」と一応は指摘したものの、全体的には「それほど期待していなかったが、期待以上の内容の試合をしてくれた」と満足げに振り返った。そして、FIFAランク89位の相手を「日本よりフィジカルも強く、走力でも勝っていた」と、あたかも格上であったかのように褒め称えた。

 しかし、いまだ解決される見通しの立たないハイボールからの失点。この日もサイドからクロスが上がる度に、DF陣はピンチを招いた。さらなる強豪が待ち受けるW杯本大会では、致命的なミスにつながりかねない。それでも、会見で「今後の修正すべき点では」と指摘されると、真っ赤な顔でこう反論した。「これまで喫した失点の中には、我々のミスというより相手が素晴らしかったことが多かった」。さらに「もし最初の20~25分のようなプレーを続けていたら、失点もしていなかっただろう」と続けた。問題を直視しないように感じられるその反応は、W杯まで100日を切った指揮官のものとは思えなかった。

 この日は長谷部、内田、柿谷、今野ら多くの主力が欠場。「そういった状況では他の選手をチェックできるチャンス」と話していたように、交代枠を全て使い選手を試した。それでも、「印象に残った選手は」との質問には「みんな及第点」と歯切れが悪く、期待どころかW杯最終メンバー発表前最後の試合は本大会へ向け不安ばかりが募る結果となった。

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2014年3月6日のニュース