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宮間がなでしこ救った 豪快同点FK弾で米国とドロー

[ 2014年3月6日 05:30 ]

<日本・米国>後半、同点のFKを決め、大野(左)、上尾野辺(右)に祝福される宮間

 国際親善大会のアルガルベ杯が5日、ポルトガルで開幕し、1次リーグB組のなでしこジャパンは強敵の米国と1―1で引き分けた。0―1の後半37分、主将のMF宮間あや(29=岡山湯郷)が約30メートルのFKを直接決めて追いつき、黒星発進を免れた。

 なでしこを救ったのは宮間の右足だった。ゴールやや左、30メートルからのFK。鋭い弾道のシュートはGKの左手をはじいて豪快にゴールに突き刺さった。「(DFの)枚数が多くて距離があったけど、(GK)福元とFKの練習をやっていた。決められて良かった」。頼れる主将の価値ある同点弾。後半13分にはGK山根がバックパスの処理を誤り先制を許したが、そのミスを帳消しにした。12年ロンドン五輪決勝で敗れて以来の対戦となった宿敵が相手。終始劣勢を強いられた展開でも負けなかったのが、唯一の収穫だった。

 5月に15年W杯カナダ大会の予選を兼ねたアジア杯(ベトナム)を控えるなでしこにとっては、現在の戦力を試すには格好の試合だった。昨年は若手を多く起用し、新戦力を発掘。直前の国内合宿では低い位置からのドリブルでボールを保持し、意図的にスペースをつくる動きに時間を割いた。この日は一定の手応えをつかみたかったが、五輪王者の体の強さと速さに屈し、消化不良に終わった。佐々木監督は「やってきたことはまだまだ。きょうは負けないで頑張れと送り込んだから」と渋い表情だった。

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2014年3月6日のニュース