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香川 消えたまま終戦…途中交代で6戦ぶり出場もシュートなし

[ 2014年2月27日 05:30 ]

オリンピアコス戦の後半から途中出場し攻め込む香川(右から2人目)だったが…

 欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦は2試合が25日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドは敵地でオリンピアコスに0―2で敗れた。日本代表MF香川真司(24)は後半15分からトップ下で公式戦6試合ぶりの出場を果たしたが、シュートなしで無得点に終わった。過去4戦全勝だった格下に初黒星を喫し、今季無冠が現実味を帯びてきた名門には“内紛”も浮上。また、香川の古巣ドルトムントは敵地でゼニトに4―2で先勝した。第2戦は3月19日に行われる。

 優勝3回を誇るイングランドの強豪マンチェスターUが予想外の結果に見舞われた。ギリシャ勢には4戦全勝だったオリンピアコスを含めて欧州カップ戦では過去10戦不敗だったが、初めて敗れる屈辱の展開。香川も1月22日のサンダーランド戦(リーグ杯準決勝第2戦)以来約1カ月ぶりの出番で不発に終わり「自分が入って良いリズムをつくりたかったが、想像以上に難しかった。結果を残せず悔しい」とため息交じりに振り返った。

 2点を追う後半15分からトップ下でピッチに立ったが、攻撃に絡めなかった。24分まではボールに触ることさえできず、約30分の出場でパスはわずかに14本。「ロングボールが多かった」と言うように、ボランチに下がったMFルーニーから香川を飛び越えてサイド、前線へパスが供給された。37分に右サイドでDFスモーリングへパスを送り、FWファンペルシーのシュートにつなげたのが唯一の見せ場だった。

 昨季プレミアリーグ王者が今季はリーグ6位で連覇は絶望的。FA杯、リーグ杯も既に敗れ、欧州CLまで敗退危機に追い込まれた。低迷するチームには不協和音も表面化。ファンペルシーが試合後、母国オランダのテレビ局に「自分が使いたいスペースに仲間がいる。それに合わせて自分のやり方を変えて、得意エリアの外でプレーしなければならない。残念だ」とチームメートに批判的なコメントを残した。この発言は英メディアにも飛び火し、大きく取り上げられる騒動となった。

 今季就任したモイーズ監督は「欧州舞台での試合で過去最悪。責任は私が取る」と謝罪。3月19日の第2戦に向けて香川は「逆転できるチャンスはある。ホームでの試合に向けて頑張りたい」と巻き返しを誓ったが、乗り越えるべき壁は高い。

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2014年2月27日のニュース