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J2福岡 今季予算を発表…昨年経営危機→“明太子の輪”で遅配回避

[ 2014年2月26日 11:03 ]

 J2福岡は26日、2014年シーズンの予算をクラブの公式サイトで発表した。

 発表によると、営業収益予算が8億7675万円(2013シーズン見込みと同規模)、営業費用予算が8億4507万円(2013シーズン見込みより1億円程度の削減)、営業損益が3168万円(3年連続赤字の回避)。

 福岡は昨年10月、広告収入の減少などで資金繰りが悪化し、約5000万円の資金不足で12月にも社員や選手の給与が遅配となる恐れがあることを公表。その後、福岡名物「明太子」で知られるスポンサー企業の「ふくや」がその売上金全額を支援する「アビスパ福岡支援商品」を販売し、全国のサッカーファン、他クラブのサポーターから注文が殺到し、危機を乗り越えた。

 今年2月5日にはクラブ経営の強化に向けた具体策の一環として「アドバイザリーボード(経営諮問委員会)」を設置。2012年ロンドン五輪監督で前磐田監督の関塚隆氏(53)も委員に名を連ねるなど「アドバイザリーボード」を中心に経営危機に陥った要因を分析しつつ、経営の安定化を図っている。

 クラブは具体的な方策として、「現実的な収益に基づいた予算での経営」「一般管理費・販売管理費の見直しによる大幅な支出削減」を掲げており、「2014シーズンはチーム基盤を確立する一年とし、チーム目標を設定した」としている。

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2014年2月26日のニュース