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元日本代表の宮本氏 ボスニア紛争激戦地で民族融和へ課外授業

[ 2014年2月21日 09:43 ]

 1992~95年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で民族が争った激戦地、南部モスタルで20日、元サッカー日本代表主将の宮本恒靖氏(37)がスポーツを通じた民族融和に向け、地元高校でサッカーの課外授業を開き、生徒らとの交流を楽しんだ。

 ボスニア・ヘルツェゴビナは今年初めてワールドカップ(W杯)に出場。サッカー教室にはモスタル高校に通うクロアチア系とイスラム教徒の男女生徒ら30人のほか、同国1部リーグチーム選手の秋吉泰佑さん(24)も参加。生徒らは「プロ選手とプレーできて楽しかった」と目を輝かせた。

 モスタル高校は国際協力機構(JICA)の支援で、2005年から民族合同のIT授業を実施。宮本氏は19日、JICAがパソコン15台を供与する式典に参加した。

 モスタルは紛争中、市内を東西に二分し、クロアチア系とイスラム教徒の住民が対立。同校はクロアチア系が多い地区にある。(共同)

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2014年2月21日のニュース