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自賛Vアシスト!長友“W杯前哨戦”コロンビア代表MF封じ完勝

[ 2014年2月17日 05:30 ]

フィオレンティーナのコロンビア代表MFグアドラード(下)と競り合うインテル・ミラノのDF長友(左)

 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(27)が“W杯前哨戦”で完勝した。15日、敵地でフィオレンティーナと対戦し、後半20分には決勝点をアシスト。6月のW杯ブラジル大会1次リーグで対戦するコロンビア代表のMFクアドラードとのマッチアップを制し、2―1で勝利を収めた。

 本田や香川らザックジャパンの主力が苦しんでいる中、明るい光が差し込んだ。左MFで先発した長友が勝負を決めたのは後半20分だった。ボールを持った瞬間、FWイカルディとイメージを共有。狙い澄ましたクロスで決勝アシストをマークした。

 「僕がボール持っている時にあのスペース(にイカルディが走り込む)というのは見えていた。あとは練習通りにクロスを上げれば大丈夫だった」。2連勝を呼び込み、自画自賛した。

 相手の右MFにはブラジルW杯1次リーグで対戦するコロンビア代表のクアドラード。「W杯の気持ちで戦いました」と振り返ったように大一番でも対峙(たいじ)することが予想される中、前半から何度も火花を散らした。スピードで抜け出そうとするクアドラードから目を離さず仕事をさせない。前半34分のインテルの先制点は長友がクアドラードのスピードを封じ、ミスパスを誘発させたところから始まった。

 そして互いがマークをし合う中、先に足が止まったのはクアドラード。「途中から僕の上がりについて来られなくなったんで、上がればフリーになれたし、疲れてるなっていうのはあった」。クアドラードはセットプレーから1得点を挙げたが、個人の局面に限れば長友の完勝だった。

 「才能というのはつくれるものだと思っている。それを今トレーニングで呼び覚ましている最中です」と話すように現在、新しいトレーニングを開始しているという。「本物の“長友佑都”というのをこれから見せられるんじゃないかな。まだちょっと殻に閉じこもっている状態なんで」と舌も滑らか。W杯まで残り4カ月。この日以上の活躍を本番でもできれば、FIFAランキング5位の強豪コロンビア相手でも十分勝機はある。

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