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磐田 浦和に連勝!新助っ人ブラジル人が来日初ミドル弾

[ 2014年2月10日 05:30 ]

<磐田・浦和>来日初ゴールを決めるなど攻守のつなぎ役として機能した磐田のMFフェルジナンド

練習試合 磐田2―1浦和、磐田3―2浦和

(2月9日 指宿)
 J2磐田は9日、浦和と90分×2本の練習試合を行い、主力組が対戦した第1試合はブラジル人新助っ人・フェルジナンド(33)が来日初ゴールとなるミドル弾を決め、2―1で勝利。確かな収穫と課題を手に鹿児島キャンプ最後のトレーニングマッチを白星で締めた。

 右サイドを駆け上がったDF桜内のパスをゴール中央で受けたフェルジナンドは、強い思いを込めて右足を振り抜いた。「トレーニングからエリア外から打つ練習はしていた。前線のマークがきつくなった時、自分のような守備的な選手が前に入って点を決めれば、チームが楽になると思った」。浮き上がるような弾道を描いたボールは、日本代表GK西川ですら一歩も動けず、ゴール右上に吸い込まれた。

 先月20日の新体制始動から約3週間。仲間とも冗談を飛ばすように、すっかりとチームになじんだブラジル人助っ人は、「持ち味」と話すタイトなマーキングで、早くもシャムスカジュビロの“生命線”とも言える働きをしている。この日の試合でも相手の攻撃の芽を摘み、マークを受けた浦和MF柏木があまりの厳しさに「(フェルジナンド)怖いよ!審判退場させてよ!」と訴える場面もあった。

 一方、フェルジナンドの活躍で勝利を収めたとはいえ、課題がなかったわけではない。後半は前線のプレスが決まり主導権を握ったが、31分のフェルジナンドの決勝ゴールまでシュートは0本。シャムスカ監督(48)は「シュート数は確かに少なかった。ただ、浦和は間違いなくJ1で優勝争いをしてくるチーム。全体的な結果は満足している」と話したが、質の高い攻撃をいかに90分間継続できるかは今後の修正点となる。

 これで主力組は鹿児島でのトレーニングマッチを2勝1分けと上々の結果で終えた。「(1日の)鹿児島ユナイテッド戦から危機感を持って積み上げられていると思う」とMF山田。開幕まで残り20日。J1昇格へノンストップで進化を続ける。

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2014年2月10日のニュース