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本田“ライバル”がデビュー弾!逆転負けも地元紙から称賛の嵐

[ 2014年2月10日 05:30 ]

<ACミラン・ナポリ>デビュー戦でゴールを決めたACミランのMFターラブト(中央)

 日本代表MF本田圭佑(27)の“ライバル”がいきなり存在感を示した。ACミランは8日、敵地でナポリと対戦し、1―3で完敗した。本田は発熱と胃腸炎のため欠場したが、1月31日にフルハムから加入したばかりのモロッコ代表MFターラブト(24)が左MFで先発し、前半7分にいきなりデビュー戦ゴール。2列目のポジション争いは今後、さらにし烈を極めることになりそうだ。

 ライバルの名刺代わりの一発は強烈だった。0―0の前半7分、ACミランのターラブトは中盤の深い位置に引いて守備をすると、相手DFの縦パスをインターセプト。そのままドリブルで駆け上がると、ペナルティーエリア手前から右足でミドルシュート。ゴール右隅にぶち込んだ。

 加入後にリーグ戦4試合で無得点の本田とは対照的に、初戦で結果を出したモロッコ代表MFは「こんなデビュー戦になるとは思っていなかった。2週間プレーしていなかったから、自分はもっとよくなる」と今後のさらなる上昇を宣言した。

 “新星”は9日付の地元紙でも絶賛された。ガゼッタ・デロ・スポルト紙は7点を与え「ミランにとって唯一の収穫。個人技で試合の均衡を一人で破る力がある」と賛辞を惜しまなかった。コリエレ・デラ・セーラ紙は「タレント性と運動量を持っており、人気の出る要素を持っている」と報じた。

 発熱とウイルス性の胃腸炎により遠征メンバーから外れた本田。救いだったのは主戦場とする右MFに入ったアバーテ、トップ下のロビーニョが機能せずに敗れたこと。シードルフ監督も「本田、カカーが熱を出したため、こういうメンバーにするしかなかった」と背番号10の存在の大きさについてあらためて言及した。それでも、2列目の定位置争いがさらに激しくなったことは事実。体調不良から少しでも早く復帰し、ポジションを奪回するしかない。

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2014年2月10日のニュース