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CLで逆襲を!香川 人生初の不遇経験も「前に進まないと」

[ 2014年2月5日 05:30 ]

18日から始まる欧州CL決勝トーナメントへの熱い意気込みを語るマンチェスターUの香川

スカパー! 欧州CL決勝トーナメント全試合生中継

 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(24)が、出場機会が激減している現状と欧州チャンピオンズリーグ(CL)での野望、6月のW杯ブラジル大会に懸ける思いを激白した。2月18日から欧州CL決勝トーナメント全試合を生中継するスカパー!のロングインタビューに応じたもの。日本のエースは内に秘めていた思いを明かし、逆襲へと向かう。

 華麗なるサッカー人生において、初めて不遇を経験している。リーグ戦は3試合連続で出場機会がなく、今季は出場10試合で無得点。それでも香川は必死に前を向き、虎視眈々(たんたん)と逆襲の時を待っている。

 「僕自身、まだノーゴールというのは凄くもどかしいし、ここまで結果を残せないのはプロのキャリアでも初めて。毎試合、自分に点を取ろうっていうプレッシャーをかけていて、その中で負けている自分がいる。後半戦は結果にこだわり、自分に打ち勝って、前に進まないといけない」

 18日に開幕する欧州CL決勝トーナメントを浮上のきっかけにしたい。1次リーグでは6戦中5試合で先発し、リーグ戦に比べれば出場機会も多い。香川自身も特別な思いを寄せる大会だ。

 「世界中に注目され、世界で一番レベルの高い大会。自分の名前、プレースタイルを知ってもらえるチャンス。マンUはもちろん知ってると思うけど、香川真司ももっと知ってもらえれば。去年ドルトムントが決勝まで行って、今年の欧州CLはやっぱり僕にとって特別で、まずはオリンピアコス(25日=アウェー、3月19日=ホーム)に勝って8強へ、最終的には決勝にたどり着きたい」

 脳裏には理想的なVロードを描いている。欧州CLで対戦したい相手には古巣のドルトムントとバルセロナを挙げた。

 「メッシ、それからイニエスタ。その2人は対戦したい。自分が理想とする、特にイニエスタはプロになってからずっと見てきている憧れの選手。(バルセロナは)自分が考える一番良いサッカーをしている。ドルトムントは仲間もファンも知ってる。あのスタジアムでアウェーとして戦うことがどれほどの恐怖か、味わってみたい」

 もちろん、その先には6月のW杯ブラジル大会も見据えている。

 「10年W杯では最後でメンバーに入れなかった悔しい思いもした。今度はピッチの上で自分の実力を証明したい。目標を口にする選手もいれば、秘める選手もいる。それをピッチで表現するには所属クラブでの活躍が大前提になる。10年にはできなかったサッカーで勝ち上がっていきたい。出るからには優勝を目指すけど、口先だけで言いたくない、言うものでないと思う。何より過程が大事になるし、達成するために今があると思う」

 日本のエースはもがき苦しむ「今」と真摯(しんし)に向き合い、かつ、前向きに捉えていた。欧州CLで、W杯で、大輪の花を咲かすために。

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