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INAC川澄 米レンタル移籍 秋にはなでしこL復帰

[ 2014年1月30日 05:30 ]

米シアトルにレンタル移籍する川澄

 日本代表MFでINAC神戸の川澄奈穂美(28)が米プロリーグ米プロリーグ(NWSL)シアトルレインFCに期限付きで移籍することが29日、分かった。INAC神戸関係者が明らかにしたもので、すでに合意に達している。契約は4月から8月までで、秋には帰国し、なでしこリーグの後半戦に出場。W杯予選も控える今季、世界No.1守護神ソロのいるシアトルと、日本最強のINAC神戸の2チームでさらに飛躍する。

 なでしこが誇るエースストライカーが海を渡る決断を下した。ハードワークできるスタミナとゴールへの嗅覚にすぐれた川澄が選んだのはシアトル。スカイブルーFCとの2チームからオファーが届いたことが明らかになった昨年末、「女子サッカー界にとっても、INACにとっても、自分にとってもベストの選択をしたい」と話していた通り、3者にとって最高の決断となった。

 欧州の主要リーグと違い、米リーグは4月から8月の開催。なでしこリーグも今季から夏までの前半戦と秋からの後半戦に分かれるため、米リーグであれば上位6チームが争うなでしこリーグの後半戦との掛け持ちは可能となる。INAC神戸にとっても前半戦は若手の底上げ、後半戦は川澄の“凱旋試合”となり、集客の面でも期待できる。

 なでしこにとっても、意味がある。世界ランク1位の米国は今季、同リーグ所属の選手から米国代表を選出と明言しており、必然的に代表クラスが集結。さらにシアトルには世界No.1GKのソロが君臨する。連覇のかかる15年W杯でも立ちはだかることが予想される米国の守護神に日頃から接するメリットは計り知れない。

 「誰かが(海外チームに)行ったから行くではなく、自分が行きたい時に行く」

 周囲に惑わされない川澄がこのタイミングで決めた初の海外挑戦。来年のW杯、そして16年のリオデジャネイロ五輪を見据え、14年シーズンは転機の年となる。

 ▼川澄 奈穂美(かわすみ・なほみ)1985年(昭60)9月23日、神奈川県大和市出身、28歳。小2からサッカーを始め、日体大では全日本大学選手権優勝などを経験。08年INAC神戸に入り、得点王を獲得した11年から昨季までリーグ3連覇。控えだった11年W杯で頭角を現し、以後代表でもレギュラーを獲得。1メートル57、51キロ。

 ▽米プロリーグ 正式名称はナショナルウーマンズサッカーリーグ(NWSL)。米国にはこれまで澤や宮間らが在籍した全米女子リーグや米女子プロリーグがあったが、いずれも経営難など諸問題があり廃止され、2013年に新たにNWSLが発足した。全8チームで昨年はポートランド・ソーンズFCが優勝。12年ロンドン五輪のスタメンだったGKソロやMFラピノーが在籍するシアトルは昨年7位だった。

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2014年1月30日のニュース