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本田、真価問われる次戦…カカーVアシスト称賛も求められる得点

[ 2014年1月28日 05:30 ]

カリアリ戦で移籍後初めてフル出場したACミランの本田(左)

 ACミランの日本代表MF本田圭佑(27)は2月1日のホーム、トリノ戦が真価を問われる一戦となる。26日のカリアリ戦は初のフル出場を果たし、決勝点を演出する初アシストも決めたが、一方で再三のチャンスを逃した。次戦は得点源のイタリア代表FWバロテッリ(23)が出場停止。本田には決定的な仕事が求められる。

 ミランの劇的な勝利を演出したのは本田だった。試合終了間際に右CKから決勝アシスト。シードルフ新監督の下、初めて右MFでプレーしたが、役割はきっちり果たした。トップ下に入った元ブラジル代表カカーは「技術面でとても素晴らしく、ゴールになりそうなチャンスをつくっていた。勝利のために僕たちに力を貸してくれた」と信頼を口にした。指揮官も「まだまだ良くなる。ミランに来てまだ日も浅いながら、攻守両面において彼が貢献してくれたことに私は満足している」とねぎらった。

 ただ、奮闘したものの、背番号10への評価は必ずしも手放しではない。27日付イタリア各紙はいずれも及第点にとどまった。ガゼッタ・デロ・スポルト紙は「決定機の場面では常に良いポジションを取りながら、決まったも同然のゴールを2つ外す」とし、採点は平均の「6」。コリエレ・デラ・セーラ紙も「まだポジショニングに迷いがあり、さらに3つの決定機をミスしたのは本当だ」と同じく「6」の採点だった。前半39分のヘディングを阻まれるなど、決定機を再三外したことが減点の一因となった。

 辛うじて勝利を手にしたミランは9位に浮上し、欧州リーグ出場圏内の5位インテル・ミラノとは勝ち点5差に迫った。だが、次戦はカリアリ戦で同点弾を決めたイタリア代表FWバロテッリが出場停止。今季、連勝したことのないミランにはポイントとなる一戦で、救世主と期待される本田にとっても真価を問われることになる。

 試合後、本田は取材エリアを通らずに、チームバスに乗り込んだが12年9月には「ゴールというのはケチャップみたいなもん。出るときはドバドバッと出る」と話したことがある。確かなる信頼を勝ち取るためにもゴール量産を狙うことになる。

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2014年1月28日のニュース