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松本MF岩間 憧れカズとまさかの“ニアミス”開幕戦へ闘志倍増

[ 2014年1月23日 05:30 ]

練習で気合の入った表情を見せるJ2松本のMF岩間

 J2松本山雅の新加入MF岩間雄大(27)が「憧れの人」との遭遇で気合を入れ直した。22日、チームは静岡・御殿場での1次キャンプ6日目を終了。同地でキャンプ中のJ2横浜FCが隣のグラウンドで練習しており、岩間はFW三浦知良(46)と接近。前日にホーム開幕戦の相手が古巣・長崎となったことで燃やした闘志を倍増させた。

 予想外の“ニアミス”だ。この日の山雅の午前練習のピッチが、同じく御殿場キャンプを張る横浜FCとまさかの隣り合わせ。岩間は自身がプロを目指すきっかけとなった憧れのカズと、わずか10数メートルの距離で練習を行った。

 小6から中学卒業までV川崎(現東京V)のジュニアユースに在籍。当時はJリーグが開幕したばかりで「ヴェルディのグラウンドでカズさんをずっと見ていた。今でも一番尊敬する選手」。間近にいる大スターへ熱い視線を向けた。と同時に、新たに闘志をかき立てられた。前日には今季ホーム開幕カードで長崎との対戦が決定。11年から3シーズン過ごしたチームを迎えることになり「楽しみ。でもそれまでにスタメンを勝ち取らないと」と自分に言い聞かせた。

 3年前に当時JFLの長崎で初のプロ契約。J2に昇格した昨季は不動のボランチとして40戦で先発するなどプレーオフ進出に貢献した。オフには残留オファーも受けたが「自分をより高く評価してくれた」と新天地への移籍を決断。アウェーで敵として感じた山雅サポーターの応援も印象に残っている。

 「長崎は自分を育ててくれたところ。Jリーグに連れて来てもらったのもこのクラブ。恩返しできるようなプレーを見せたい」。今季はアルウィンの大声援を味方にし、感謝の気持ちを古巣にぶつける。

 憧れの人との対戦にも思いをはせている。昨季の長崎―横浜FC戦でカズは2度とも不出場。「今季は山雅の選手として同じピッチに立って試合をしたい」。即戦力ボランチとして期待される男がキングとマッチアップする日も遠くはない。

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