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新生セレッソ タイトル奪取へ科学的アプローチ導入で肉体改造だ

[ 2014年1月23日 05:30 ]

測定機器が備え付けられた中、インタバール走をするC大阪の(右から)柿谷、楠神、山下、黒木

 フィジカル改革で初タイトル奪取だ。C大阪は22日、大阪市此花区で練習し、今季から就任した藤野英明フィジカルコーチ(42)のもと、ランニング後の乳酸値の蓄積などを計測した。昨季までとは対照的に、科学的な裏付けのもと肉体改造に取り組んでいく。

 昨年までの舞洲にはなかった光景だった。選手がランニングを1本走り終わるたびに血を抜いて乳酸の値を計測。選手たちもお互いに数値を比べては盛り上がり、楽しみながらテストを受けた。

 「狙いは現状のコンディションを把握すること。個人にあった強度を探ることです」。説明するのは新任の藤野フィジカルコーチだ。昨年まで下部組織に所属していた同コーチは、さまざまなデータをとり続けては各選手に合った強化メニューをつくり、能力の向上につなげてきた。

 3年間にわたりユースで指導を受けてきたFW南野はこの日、並み居る先輩たちを押しのけて圧倒的なトップの成績をたたき出し、成果を証明。「3年間お世話になりましたし。きょうの結果で体力が落ちていないことを分かってもらえました」と安どする19歳に対し、「(南野)拓実の場合は15歳からデータが積み上がっている。どこに出しても恥ずかしくない」と新コーチは太鼓判を押す。一方で代表FW柿谷の残した数字にはダメ出し。「オフに休み過ぎかな。スペシャルメニューを課さないといけない」と厳しい視線を送った。

 昨年までのクルピ監督は練習のほとんどを紅白戦に充て、「紅白戦は好きではないが体力づくりのためにやっている」と豪語していた。今季からは一転、科学的アプローチを取り入れることに。新生セレッソは肉体改造から始めていく。

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