日本とW杯初戦、コートジボワール代表FWジェルビーニョ「ホッとした…」

[ 2014年1月21日 09:00 ]

今季ローマで大活躍のジェルビーニョ

 海外サッカーの話題を取り上げる「蹴球大陸」が再開です。W杯イヤーの第1弾はコートジボワール代表のFWジェルビーニョ(26=ローマ)の独占インタビュー。6月12日の開幕まで150日を切ったブラジル大会では日本代表と1次リーグ初戦で激突。エースのFWディディエ・ドログバ(35=ガラタサライ)とともに攻撃の中心となるスピードスターの本音に迫った。

 ――W杯1次リーグの抽選結果について。

 「簡単な組み合わせなんて存在しないし、対戦相手をリスペクトしなくてはいけないけど、やはりホッとしたというのが誠実な気持ちかな。だって僕たちは過去のW杯では2回とも“死のグループ”だったんだよ!(注1)それに比べればね、ホッ」

 ――抽選結果を受けて、チームの目標は。

 「第1目標は1次リーグを突破して、ベスト16に到達することだ。僕らは一度も到達したことがないからね。今度こそ!それが実現できたら、あとは対戦相手次第さ。野心は持っているけど、自分たちを極端にビッグなチームだと思い込んでもいけないし、成長を急ぎすぎてもいけないと思う」

 ――チームの強みと弱みをどう分析するか。

 「僕らの力はまず攻撃にあると思う。なにせドログバをトップに置いて、ゴールを量産できるキャパシティー(能力)を持っている。それに前線で違いをつくり出せる選手がたくさんいるからね。でも逆に守備では、もっとソリッド(堅固)になるように学ばなくちゃいけない。DFだけじゃなく、全体のコレクティブ(集団的)な守備の仕事だね。パフォーマンスを向上させるには、攻守のバランスを見つけなくてはいけないと思う」

 ――12年6月に就任したラムーシ監督はチームに何をもたらした?

 「監督経験は初めてでも、ビッグクラブでプレーしたから、ハイレベルの何たるかを知っている(注2)。凄くプロフェッショナルな準備をするし、現役時代の経験をもたらしたと思う。僕らは随分前から同じ顔ぶれのグループだったんだけど、ラムーシはかなり若手を入れて、新人にチャンスを与えている」

 ――日本代表について何か知ってるか。

 「いや、それがちゃんとは知らないんだなあ。日本代表相手に直接プレーしたことは一度もないからね。でもテクニカルでスピードあるチームだってことは知ってるよ。僕はル・マンで松井(大輔=現J2磐田、写真(左))と一緒にプレーしてたしね(注3)。彼は凄い選手で恐るべきテクニックだったぜ!一緒に美しいシーズンも実現したし、仲も良かった。アーセナルでは亮(宮市、同(右))とも知り合った。そういえばどことなく松井と同じ特徴を持っているね。テクニックに強い」

 ――今季加入のローマで大活躍。アーセナルでは苦しんだが(注4)。

 「信頼の問題なんだよね。監督とチームメートからもらう信頼。僕もチームを信じてるし、みんなも僕を信じてくれてる、って感じがある。毎週末出場できることで、感覚や勘も戻ってきた。ガルシア監督との関係が助けてくれたんだ。彼は僕のことを完璧に知っていて、どう使えばいいかも熟知しているからね(注5)。この好調を保ってブラジルに行きたい!」

 ◆ジェルビーニョ(本名ジェルベ・ヤオ・クアッシ)1987年5月27日、コートジボワール・アニャマ生まれの26歳。03年に地元のトゥモディでプロデビュー。05年に渡欧し、ベベーレン(ベルギー)を経て07年にル・マン、09年にリール、11年にアーセナルに移籍。今季からローマ。代表デビューは07年で国際Aマッチ45試合13得点。10年W杯南アフリカ大会は背番号10で3試合(先発2試合)無得点。08年に北京五輪に出場し8強。1メートル79、68キロ。利き足は右。

 注1=06年ドイツ大会はアルゼンチン、オランダ、10年南アフリカ大会はブラジル、ポルトガルの強豪と同じ「死の組」に入り、いずれも1次リーグ3位で敗退。

 注2=ラムーシ監督は元フランス代表MFでモナコ、パルマなどのほかザッケローニ監督が率いたインテル・ミラノでもプレー。

 注3=07~08年に当時フランス1部のル・マンで松井と一緒にプレー。ジェルビーニョは26試合2得点、松井は34試合5得点と活躍し、クラブ最高となる9位に貢献。

 注4=11年から2季プレーしたアーセナルでは先発に定着しきれず、リーグ戦通算46試合9得点。ローマでは今季リーグ16試合で4得点4アシストと活躍。

 注5=今季からローマを率いるガルシア監督はル・マン、リール時代にもジェルビーニョを指導。特長のスピードと突破力が生きる3トップの両サイドでレギュラーとして起用している。

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