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G大阪2年ぶりJ1舞台“落日”を経て、きらめき再び

[ 2014年1月16日 05:30 ]

今シーズンのスローガン「RisingG」を発表し新ユニホームでポーズを決める(前列左から)遠藤保仁、内田裕斗、小川直毅(後列左から)東口順昭、米倉恒貴、長谷川健太監督、リンス、エブソン

 日はまた昇る。2年ぶりのJ1舞台に挑むG大阪は15日、大阪府吹田市内のクラブハウスでの結団式で始動した。今季チームスローガンは「Rising G」に決定。新ユニホームには、ライジングサン(朝日)をイメージした赤色が、アクセントカラーとして初めて施された。就任2年目の長谷川健太監督(48)以下、選手は11年の柏以来となる昇格年でのJ1優勝を目標に掲げた。チームは、16日から沖縄で1次キャンプに臨む。また、J1初挑戦の徳島は新加入選手の入団会見を開いた。

 「西の名門」が、きらめく太陽のようにJ1の舞台で再び光を放つ。今季のチームスローガンは「Rising G」に決定。ユニホームに差し色として初めて採用された燃えたぎるライジングサンの赤色を横目に、野呂社長は「J2降格の落日を味わったG大阪が、また輝きを取り戻す」と7文字に込めた並々ならぬ決意を口にした。

 来るべきJ1での勝負に向け、新たに2年契約を結んだ長谷川監督は「やっとスタートラインに立った」と引き締まった表情。昨年のスローガン「復活」にかけて「J1昇格が復活ではない。優勝争いをすることで、本当の復活を遂げる。攻撃的な部分を前面に押し出して、タイトルを狙っていきたい」と“ガンバ・スタイル”でのV奪取を高らかに宣言した。

 昨季に続いて主将を務めるMF遠藤も「自分たちはJ2から上がったチーム。チャレンジャーの気持ちで戦う」と闘志十分。「負けていい試合は一つもないし、全部勝ちたい。一番上を目指してやっていく」と天下取りを誓った。必勝祈願を行った吹田市内の「伊射奈岐(いざなぎ)神社」で絵馬に「健康」と書き込んだ司令塔は、1カ月以上のオフを完全休養に充てたため、ややふっくらした体つき。指揮官からも「心配なのは遠藤と藤春」と冗談めかされたものの「体調を崩すとコンディションが落ちる。ケガや病気がなければいいかな」との言葉に、確かな自信がにじみ出た。

 昨季、18試合で19得点とストライカーとしての才能を開花させた宇佐美は、これまでのMFからFW登録に変更。「最低でも2ケタ得点は取りたい。昨シーズン以上のインパクトを残して、J1でガンバ旋風を巻き起こしたい」とエースの自覚十分に誓った。

 開幕戦の相手は“赤い悪魔”浦和に内定。かつて“ナショナル・ダービー”とも評された一戦を制することが、頂点を目指す「ライジング・ガンバ」の新たな第一歩となる。

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2014年1月16日のニュース