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四中工 2年ぶり決勝逃す…DF中田が“悲劇のヒーロー”に

[ 2014年1月12日 05:30 ]

PK戦で四日市中央工3人目・中田は富山第一・田子にシュートを止められガックリ

全国高校サッカー選手権準決勝 四日市中央工2―2(PK3―5)富山第一

(1月11日 国立)
 歓喜の中心にいた四日市中央工DF中田が、一転して悲劇のヒーローとなった。0―1の前半44分に左足で豪快なFK弾。さらに再び1点ビハインドとなった後半28分には、精度の高いフィードでFW井手川のゴールをアシストした。

 だが、同点でもつれ込んだPK戦で3番手のキッカーを任されると、相手GKにセーブされて両チームで唯一の失敗。試合後に泣きじゃくった背番号15は「自分のせいで(決勝に)行けなくて申し訳ない」と、2年ぶりの決勝進出を逃した責任を背負い込んだ。

 ただ、これが最後の公式戦となった3年生たちからは「お前が取ってくれたから(PK戦に)いけた」と言葉をかけられた。帝京と優勝を分け合った91年度大会メンバーの中田一三氏(元横浜Fなど)のおいっ子が、聖地で味わった悔しさを胸に再出発する。

 ▼中西永輔(四日市中央工OBで元日本代表。スタンドで観戦)今年はチーム力で勝ち上がってきてくれた。2年前もそうだったし、母校が国立の舞台に立ってくれるとうれしい。

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2014年1月12日のニュース