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本田 遠征メンバー入り決定!セリエA第一歩はカズ“最後の地”

[ 2014年1月12日 05:30 ]

ミランでのデビュー戦に向けて調整を続ける本田(右)

 ACミランの日本代表MF本田圭佑(27)が12日午後8時45分(日本時間13日午前4時45分)から行われるアウェーのサッスオーロ戦でデビュー戦を迎える。決戦の地となる「マペイ・スタジアム」はアジア人初のセリエA選手となったJ2横浜FCのFW三浦知良(46)がジェノア時代の95年に最後に先発した競技場。カズがイタリアに足跡を刻んだ日本に縁がある会場で、本田がスーパーサブとして初陣に臨む。

【本田日程】

 注目のデビューへ、本田が臨戦態勢を整えた。アッレグリ監督の前日会見直前に配布された招集メンバー23人に「HONDA」の名前が記された。合流4日目のこの日の練習では11対11の戦術練習にも参加。10日には労働ビザと国際移籍証明書の発行とデビューに必要な手続きも完了し、指揮官はこの日の会見で「ベンチ入りする」と明言。「チャンスがあればプレーさせたい」とスーパーサブとしてデビューさせる可能性も示唆した。

 早くも指揮官のハートをつかんだ。「彼とは英語で話している。言われたことを物凄いスピードで理解している。とても頭の良い選手」と絶賛。時差調整についても「まだトップコンディションにないが、疲労はほとんどないし、初日の練習よりかなり良くなっている」と出場に問題ないことを強調した。

 初陣の舞台はイタリア北部レッジョ・エミリア市。95年に建設された収容2万5000人のマペイ・スタジアムは国内初のイングランド式サッカー専用スタジアムだ。くしくもジェノアでアジア人初のセリエA選手となったカズこと三浦が95年3月5日のレッジャーナ戦(1―0でジェノア勝利)で最後に先発した競技場だ。レッジャーナは同シーズン後に降格。今季はセリエAに初昇格し、レッジョ・エミリアから約30キロ離れた近隣都市を本拠地とするサッスオーロがホームとして使用している。インテル・ミラノの長友も昨年9月22日に同スタジアムでプレーしたが、カズの足跡を追う形で本田がデビューする可能性が高まった。

 先駆者としてセリエAに挑戦したカズも本田を気にかけ、ミラン入り決定後には「イタリアを盛り上げてほしい」と日本の司令塔にエールを送った。8日の入団会見でサムライ精神に関して質問され「日本人は絶対諦めない。そのスピリットをピッチで出したい」と話した本田。スーパーサブとなる一戦は“侍魂”で新たな一歩を刻む。

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