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V候補本命の市船 冷や汗1-0で2年ぶり3回戦進出

[ 2014年1月3日 05:30 ]

<中津東・市船橋>前半、市船橋・石田(左端)を激しくマークする中津東の河野(中央)と榎木(右手前)

全国高校サッカー 市船橋1-0中津東

(1月2日 フクアリ)
 冷や汗をたっぷりとかかされた。V候補の大本命・市船橋が中津東の堅守に苦しみながらも1―0で逃げ切り。2年ぶりの3回戦進出を決めた。

 勝負を決めたのはDF山之内だった。後半28分に約20メートルの直接FK。J2京都入団が内定しているエースFW石田がフェイントを入れ、相手GKがわずかに動いた逆を狙って左足でねじこんだ。殊勲のヒーローは「調子が良かったので(石田に)蹴らせてくれといった」としてやったりの表情。チームメートの推薦を受けて1週間前から練習を始めたばかりで、公式戦で初めて蹴ったFKが値千金の一撃となった。

 “イチフナ魂”が勝利を呼び込んだ。試合前にはOB選手のメッセージビデオを見てモチベーションを高めた。名古屋のMF小川の「優勝以外は意味がない」の言葉に刺激を受け、勝つことにこだわった。石田と同じく京都に入団する主将のDF磐瀬は「内容が良くても負けては次がない。優勝しないと歴史には残らない」と力を込めた。常勝を義務づけられた昨夏の高校総体王者が、苦戦を糧に2冠を狙う。

 ▼中津東・松田監督 プラン通りによく動いてくれた。マークは個人でつかんでいくのか、スライドするのかは選手の判断に任せた。チャンスで得点できていれば、流れも変わっていた。

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2014年1月3日のニュース