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古豪復活!市浦和 17年ぶり1勝「歴史的にも良かった」

[ 2014年1月3日 05:30 ]

<初芝橋本・市立浦和>前半24分、ゴールを決めた石神(中央)を祝福する市浦和イレブン 

全国高校サッカー選手権 市浦和3―2初芝橋本

(1月2日 埼玉)
 優勝4度を誇る古豪の市浦和が8強に入った96年度以来、17年ぶりの勝利を挙げた。

 けん引したのは背番号10のMF戸嶋だ。前半5分にペナルティーエリア内で倒されてPKを得ると、自ら右足で決めて先制した。1―1の同14分に右サイドの鍛治への好パスで追加点の起点となり、2―1の同24分は左CKから石神のヘディング弾をアシスト。地元さいたま市が会場となった中、全3得点に絡み「20年ぐらい勝利がなかったから歴史的にも良かった」と72年度に全国制覇したOBらの前での白星に胸を張った。

 文武両道を掲げる。東大合格者を出した実績もある埼玉県内でも屈指の進学校。3年生20人のうち、推薦などで進路が決定している4人を除く16人は18、19日に大学入試センター試験を受験する。大会期間中はさいたま市内で合宿。参考書を持ち込んでストレッチや治療中、移動のバス内など空いた時間を見つけては受験勉強に励んでいる。

 筑波大進学を目指す戸嶋は元日にさいたま市の氷川神社に初詣。「一日でも長くサッカーができるように。あと、受験のこともお願いしました。でも受験を言い訳にはしたくない」と、まずは“武”で結果を出すことを強調。今大会の優勝を第一の目標に掲げる。
 
 ラグビーでは全国レベルの進学校で同じさいたま市内の県浦和が54年ぶりに花園に出場。惜しくも初戦突破はならなかったが、刺激を受けた。池田監督は「浦和として考えた時に(両校とも)地域の人に応援してもらっている。何とか結果を出したい」と強調。戦う上で“ハンデ”にもなる受験を控えながらも、目指すのは72年度以来41大会ぶりの頂点だけだ。

 ▼初芝橋本MF渡辺 自分たちも攻撃サッカーを掲げているチームなので負けたくなかった。来年絶対に帰って来ます。

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