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広島に雪辱も…俊輔「うれしかったけど、リーグ戦のが良かった」

[ 2014年1月1日 16:16 ]

21大会ぶりの優勝を果たし、報道陣の前で天皇杯を掲げる横浜・中村

第93回天皇杯全日本サッカー選手権決勝 横浜2―0広島

(1月1日 国立)
 前身の日産自動車時代以来21年ぶりの天皇杯制覇にも、横浜の大黒柱・中村俊輔の顔に笑みはなかった。

 優勝が決まった瞬間、両手で大きくガッツポーズ。だが、表彰式では笑顔はなく、試合後のインタビューでも胸中を聞かれると、「うーん…。まぁ…」と一瞬口ごもった後で、「優勝してうれしかったですけど、リーグ戦のが良かったです」と正直に口にした。

 中村がキャプテンとして迎えた2013年シーズン。横浜はJ1リーグ戦で快進撃を続け、ラスト2戦で1勝すれば自力で優勝を決められるところにいた。だが、最終節で逆転を許し、広島に優勝をさらわれた。ピッチに突っ伏し、「これまでで一番悔しい」と涙で語った中村の姿には悲壮感しかなかった。

 あれから1カ月。「悔しい思いは、来季じゃなく、すぐ目の前に挑戦するものがあったので良かったです」と天皇杯の戦いを振り返ったが、天皇杯制覇の喜びの中にもリーグ戦を逃した無念さがにじんだ。

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