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鳥取 松波正信監督就任を発表 G大阪社長異例のコメント発表

[ 2013年12月26日 11:32 ]

来季鳥取の指揮を執る松波新監督

 来季のJ3降格が決まっているJ2鳥取は26日、前G大阪監督の松波正信氏(39)が来季監督として指揮をとることが決定したと発表した。

 岐阜県出身の松波氏は、帝京高2年の時にエースストライカーとして全国高校選手権で優勝し、得点王も獲得。高校卒業後、J元年の1993年にG大阪入りした。以降、1度も移籍することなく、2005年シーズン限りで現役を引退するまでG大阪ひと筋で“ミスター・ガンバ”として誰もが認める存在だった。

 指導者に転身後もG大阪でユース監督、トップコーチなどを歴任。セホーン監督の解任を受けて2012年3月からトップチーム監督として指揮を執ったが、J2降格決定を受けて同年のシーズン限りで監督を退任すると、今季はクラブが新設した地域活動を中心に草の根運動を推進する特任スタッフ「ガンバサダー」として活動するとともに、解説者の仕事もしていた。

 現役時代のJ1通算成績は280試合45得点。

 松波氏は鳥取を通じ、「今シーズンはガイナーレにとって厳しいシーズンになりましたが、新たなチャレンジ精神をもつチームの指揮をとらせてもらうことに大変光栄に思います。チームが攻守にアグレッシブかつ攻撃的なサッカーをしたいと思います」とコメントした。

 初めてチームを出ることになったG大阪を通じては、「選手として13年、指導者として7年、ガンバサダーとして1年に渡り、サッカー人として一人の人間として成長させていただき、感謝したい」とした上で、「今年J2優勝、そしてJ1復帰する姿を見て、一ガンバファンとして素直にうれしく思います。私が魂を注いできたガンバ大阪、そして温かい声援を送り続けてくださった皆様の発展を心より願っております」と談話を発表した。

 また、長年、“チームの顔”だった松波氏を送り出すG大阪も異例の社長コメントを発表。野呂輝久社長は「ガンバ大阪の顔として引き続き活動していただきたい思いはございますが、ガンバ大阪以外のクラブで経験を積む事は本人にとっても非常に良い経験になるため、送り出すことにいたしました。ぜひ、またガンバ大阪に戻ってきてもらいたいと思っております」と談話を発表した。

 鳥取は今季J2最下位に終わり、入れ替え戦にも敗れて来季のJ3降格が決定。すでに今季限りで現役を引退する元日本代表FW岡野雅行(41)の来季ゼネラルマネジャー(GM)就任と喜多靖強化部長(35)の就任も発表しており、体制を一新して来季を迎えることになった。

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2013年12月26日のニュース