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最後にPK決めた川澄主将「いいとこ持ってっちゃってすいません」

[ 2013年12月23日 18:05 ]

新潟を破って4連覇を達成し大喜びのINAC神戸イレブン

皇后杯第35回全日本女子サッカー選手権決勝

(12月23日 INAC神戸2―2(PK4―3)新潟)
 最後はINAC神戸が女王の貫録を見せ、4冠を達成した。

 準決勝から中1日で迎えた決勝戦。両チームともに死力を尽くした戦いは、延長戦を含め120分を戦っても決着がつかなかった。

 そして始まったPK戦。先攻の新潟は第1キッカーの上尾野辺が決め、反対にINAC神戸はゴーベル・ヤネズの蹴ったボールが相手GK一谷にはじかれ、いきなり劣勢に立たされた。だが、新潟が第3キッカーの山崎、第4キッカーの斎藤が連続で失敗したのと対照的に、INAC神戸は第2キッカーの池笑然(チ・ソヨン)、高瀬、近賀が3連続で成功。3―3で迎えた第5キッカーの川澄主将が冷静に左隅にPKを決めると、選手が次々に抱き合った。

 「(PKは)いいとこ持ってっちゃってすいませんと思って(ゴール前に)立ちました。皆の気持ちを込めてゴールに入れてやろうと思ってたので良かった」と笑顔で振り返った川澄は、史上初の4冠達成に「今まで色々なタイトルを獲って来たけど、今回は重みがある。4冠ってこんなに重たいんだなと実感してます」。延長前半3分に1度は逆転弾となるゴールを決めた池笑然は「言葉にならないです」と話し、就任1年目で快挙を成し遂げた石原監督は「コンディション的にキツそうな選手もいたが、最後までやり切ってくれた。本当に助けられっぱなしで獲ったタイトル。うれしいです」と声を弾ませていた。

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2013年12月23日のニュース